泉鏡花作品について

言わずと知れた金沢の文豪泉鏡花。

今回は泉鏡花の『高野聖』を紹介していきます。

『高野聖』(こうやひじり)は、泉鏡花の短編小説になります。当時28歳だった鏡花が作家としての地歩を築いた作品で、幻想小説の名作でもあります。高野山の旅僧が旅の途中で道連れとなった若者に、自分がかつて体験した不思議な怪奇譚を聞かせる物語です。難儀な蛇と山蛭の山路を抜け、妖艶な美女の住む孤家にたどり着いた僧侶の体験した超現実的な幽玄世界が、鏡花独特の語彙豊かで視覚的な、体言止めを駆使したリズム感のある文体で綴られています。

『高野聖』は、泉鏡花の代表作というだけでなく、その語りの味わいや独特の文体で、妖怪世界がより効果的に表現され、日本文学史的にも、怪奇小説、幻想小説の名作として評価されています。





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