こうさつ
長月瓦礫
こうさつ
おれには こうさつ する ひつよう が あった。
かのじょ は おれ の どこ が きにいらなかったんだろう。
だれより も かのじょ の こと を かんがえていたのに。
このみ の おとこ に なれるよう に どりょく したし
ほしい もの なら なんでも かって あげた。
かのじょ の こと なら なんでも しっている つもり なのに。
なぜ だろうか。
ぷれぜんと した ふく が きにいらなかったのか。
もっと はなし を きいてあげれば よかったのか。
わからない。わからない。
おれ の なにが まちがっていたんだろう。
かのじょ に きいても はなし に ならなかった。
てもと の あかい りぼん を ながめる。
まっか な りぼん。
ぷれぜんと に むすばれていた あかい りぼん。
りぼん は こたえない。
こうさつ しても わからなかった。
わからなかった。わからなかった。
しりたくても こたえ は きけない。
たしかめる すべ も ない。
かのじょ とは もう にどと あえない。
おれ は ひとり とほう に くれた。
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