おっさんの超絶技巧

大真面目な顔で腹筋を確実に抉る。


『 お っ さ ん 召 喚 』 っ て 。


『獄炎』

目の前が炎に覆われる。

骨も残らず燃えてしまえ。

悪いがふざけに付き合えるほど暇ではない。



「おっさん召喚:大工の棟梁!」

炎の向うで何かを叫んだな………。まぁ、いいか。

さて、終わりだお…わ?




炎を消して勇者の消炭を確認しようとして愕然とした。

目の前に壁があった。

「俺の炎を受けたであろう筈なのに、耐えた⁉」

「当然よ。耐火性に優れた土蔵造りを棟梁の手で作って貰ったのだもの。

おっさんを舐めないで!」



計画変更。

手抜きして潰そうと思っていたが、





本気で殺ろう。

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