数多ある自主企画は読者誘導に役立つか:追記あり
紹介者です('◇')ゞ
久しぶりのコラムと言うか思う事。
今回は表題通り、日々次々開催される自主企画に関して。
自主企画には当読みます系の企画、読み合い企画、レビューやコメント残します企画、特定ジャンルに絞った企画など種類も豊富で、参加される方も吟味した上で、見込みがありそうなものを選択したり、片っ端からという方も居るでしょう。
さて、そんな自主企画ですが、その良し悪しの判断をみなさんはどこで?
人気企画に参加すれば数字を伸ばせるかもしれない、そう考えて参加しているケースも往々にしてあると思います。
数字もそうだけど反応が欲しい、などと言った作者はコメント残す、レビュー入れます系を選ぶ事もあるでしょう。
では、それらを期待してどの程度の効果が見込めるのか。
紹介者の企画から作品集へ掲載したケースで考えると、爪の先程の効果は見込める、と結論を得ています。別にこの作品集や紹介者の企画が優れている、等とは申しません。掲載後に各作品のフォロワーや評価、PVなども一応はチェックして、本当に爪の先程の効果はある、と見たからに他なりません。
一応、確認して頂ければ分かる事ですが、この作品集にもいわゆる「読み専」と呼ばれる、フォロワーさんが少ないとはいえ居ます。
ざっと二十名前後からフォロー頂いている訳で。
それを加味すれば紹介文を読んで、興味を抱いた作品を読みに行ってくれる。その可能性は恐らく他の自主企画より多いかと思われます。
これは他の自主企画と異なり、気に入れば作品を紹介していく、これがあっての結果なので単純に比較は出来ませんが。
そこで、まず紹介者も幾度か開催した読みます系。
この企画の場合は参加した時点で、主催者が読む可能性は多少でもある、と考えられます。もちろん、参加者自身が他の作品を読んでも良い訳で。
さて、読んで貰えれば数字は少しでも動くので、ゼロ、では無いと言えるでしょう。とは言え、無責任な主催者は数多と居るので、数字が動かず放置されるケースも、当然ながら数多く存在します。
では、読み合い企画はどうか。
これは主催者よりも参加者の自主性がものを言うでしょう。
率先して読みに行き足跡を残せば、相手からも足跡を残して貰える、その可能性はありますし、読みます系企画よりは数字が伸びる可能性は高いです。
ただし、この読み合い企画は、上手く行った場合でも作者同士で盛り上がるだけで、読者は置いてきぼりになっています。
レビュー、コメント残す系ではどうでしょう。
実際に幾つかの企画を見て、参加者の小説にコメントなり、レビューがあるか、と言えば殆ど無いので、あまり数字を伸ばす効果は見込めないでしょう。
コメントも当たり障りのない、読者と同レベルのコメントだったり、アドバイスが的外れすぎて何の役にも立たない、むしろ悪影響なんてケースもあります。
主催者から反応があった、読んで貰えた事を期待するのであれば、それは効果のひとつではありますが。
特定ジャンル系の企画は、と言えば。
主催者が読む可能性もありますが、読み専と呼ばれる方々が目を通してみる、その可能性はあるでしょう。それでも面白いか否かの判断は、そこに並ぶ作品リストを見ても判断出来ません。探す必要がある訳で面倒臭さも手伝って、読むに至らない事の方が多いと思われます。
さらに、特定ジャンルゆえに内輪で盛り上がる事も無くは無いでしょう。
そして主催者が一番汗をかく企画。
当企画もそうですが、読んでみて評価してその作品を広める、そんな企画もかなり少ないですがあります。
この手の企画は作品をより多くの読者へ向けて、一定の評価をした上で広める行動を伴います。ゆえに、自主企画で探すよりは、まだ多少読みたいと思える作品に出会える可能性があり、読者にとって僅かでもメリットはあると言えると思います。
ただし、主催者の趣味嗜好も強く反映されるために、必ずしも読者獲得に至る訳ではありません。
結論として。
自主企画で数字を求めるのは無意味、とは言いませんが、殆どの企画では効果のほどは期待出来ないと言えるでしょう。
読みます系の企画などは、仮に読んで貰えてもPV1が刻まれるだけです。
冒頭一話読んで感想残します、などと言った企画は、最早何をか言わんや、でしかありません。たった一話でどれだけ的確な感想を残せるのか。
紹介者が最大三万文字としているのも、ある程度正当に評価出来る範囲が、そのあたりと踏んでいるからです。適当に導き出した数字ではありません。
もちろん、そこに至らず途中で投げ出す作品も多くありますが。それらは基本が出来ていない、読ませる状態にない、有り体に言えば「くだらない」作品だからです。
人に読ませようと思うならば、最低限のルールやマナーを守った作品で参加すべきです。
因みに、以下でも示していますが、相互評価作品の多くは読むに値しません。
唯一数字を残せる企画は読み合い系でしょう。
ただし、読み合い系には欠点も多くあります。互いに褒め合い評価し合っていると、相互評価による依存に陥り、自身の作品を客観視出来なくなります。
そうなると作品の質の向上は見込めません。延々読み専が付かない、作者同士のみで維持される作品にしかならず、その状態で妙な自信を得てしまい、コンテストに参加し玉砕する、そんなケースは枚挙に暇がありません。
質の悪い事にその手の作品にマイナス評価を下すと、逆切れして主催者をブロックしたり、悪態を吐く作者まで居る事です。そんなぬるま湯に浸って自己満足しか出来ない作品に価値はありません。
相互評価依存は弊害しかないので、参加するにしても適度な距離間は必要でしょう。
と言う事で、個人的な所感ではありますが、あまり効果は期待出来ないと結論を得ています。
中には「勉強になる」そんな企画もあるので、それらは数字を取る目的ではない、作品の質の向上を図る目的で参加すれば、良い評価者が居る事で後に繋がると言えます。
今は読まれないけれど、多くを学べばいずれ読まれる作品に至る、その可能性はゼロではありません。
最後に。
作家は知識の豊富さがものを言います。
語彙ひとつ取っても知ると知らぬでは、表現の幅に雲泥の差が出てしまいます。
ものを知らない作者の作品は極めて幼稚な印象を受けます。
知識はあって邪魔になるものではないので、ぜひ多くを身に付けて読ませる作品を書き上げてください。
以上、長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。
追記
自主企画で数字が伸びない理由のひとつを追加です。
かなり長いので覚悟して読んでください。
自主企画で書き手の読者をいくら確保しても、伸び代が無いので数字は一定程度に収まり、大きく伸びる事は絶対にありません。
必要なのは読む専門の読者です。
どれだけ多くの読者を取り込めるか、それが全てです。
自主企画に参加しなくとも伸びる作品は多数ありますし、それらに共通するのは読者の確保に成功した作品なので。
なぜ書き手の読者を確保しても無駄なのか。
あなた自身に置き換えれば理解が及ぶはずです。
小説を書かないとならない。数字の維持のために他人の作品を読んでる時間、それをどれだけ確保出来るでしょうか?
相互に読み合い続けないと離れてしまうのが、書き手の読者です。
なぜそうなるのか、と言えば、見返りを求めるからに他なりません。
読んでくれてコメント残した、だから自分もそれをする。そんな関係性が長く続く訳もなく、自身の作品への影響も出てきかねません。
例えば四人から五人程度なら、継続も可能でしょう。
それが二十人三十人となった時、小説書いてる暇なんてありませんね。
当然ですが読むのを止めてしまえば、相手もまた読むのを止めてしまいます。そうなれば数字はそこで伸びなくなり、また元の閑散とした状態に至る訳です。
と言う事で、読者に媚びる必要はありませんが、読みたいと思わせる作品を書けない限り、自主企画で稼いだ数字に意味はないです。
終われば止まる。そして次の企画へ参加する、止まる。参加、止まる。
こんな事を繰り返すのであれば、読まれる作品の研究をして、少しでも自身の作品へフィードバックした方が、遥かに建設的でしょう。
因みにフィードバックして即結果が出るなど、決して思わないでください。
一朝一夕で結果を得られるなら誰も苦労しません。
幾つも書いて失敗してその上で徐々に読者を確保出来る、それを当たり前だと認識し、明日突然人気作になる、など甘い考えは捨てて努力してみてください。
努力は無駄にはならないと個人的に思っています。
同じ数字を気にするのであれば、例えば第一話でPVが一千刻まれ、以降急激に減る、そんなケースは枚挙に暇が無いでしょう。その理由を考えるべきです。
数字が落ち続ける理由も考えず、単に数字が伸びない事を悩むのは意味が無いので。
自分の作品に対して客観的な視点を養う事も大切です。
主観で面白い=みんなが読むはず。なんてのは滑稽でしかないので。
面白くないから数字が伸びない。であればその原因を探り続ける事も必要ですね。
紹介者のように悲観的になったり、自虐に陥る必要はありません。紹介者はフォロワーさんに心配掛ける程に、自分の小説に関して落ち込む時がありますが。
これまで見て来て客観視出来ない作者が多過ぎるので、まずは客観的に見る訓練から始めてみるのも良いでしょう。
書き上げた小説をその日のうちに投稿する。これでは中身におかしな部分があっても気付けません。
最低一週間は寝かせて読み返す。ここから始めるのが良いと思います。
紹介者は現在一カ月寝かせています。その間、週に一回程度読み返すと、まず真っ先に誤字脱字に気付けます。更に言い回しや展開のおかしさ、不自然さにも気付けてきます。
投稿後は数字の推移を見ながら、落ちる原因を探っていきます。
理由が判明したと思ったら次へ活かし、さらにそれを繰り返し少しずつ完成度を上げて行けば良い訳で。
自主企画はあくまで補助的な役割しか果たせません。
それに参加し続ける事で人気作へと生まれ変わる事もありません。
コメントも当たり障りのない、無難な物など受け取るだけ無意味です。自分の作品へのフィードバックに期待出来ない、そんなコメントを求めてどうするのか。
書き手による評価の基準も甘過ぎて話しになりません。レビューにしても見返りを求めるから書く訳です。
そんな手段に頼り切りの作品は、その時点ですでに終わっています。
そこも考えねば読まれる作品に至るなどあり得ないので。
さて、紹介者は基本、紹介者の小説へはノータッチで、のスタンスを貫いています。
ここで紹介された作品へのお礼は、紹介した作品へのコメントで、作品集を評価すればそれで済みます。
それ以外は一切不要なので、間違ってもお礼がてらなどと、紹介者の小説を読む事が無いようにお願いします。時々居るのですが、そんなものは要りません。
以上、大変長くなりましたが、最後までお付き合い頂いた方にはお礼を。
ありがとうございました。
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