死者と聖者と恋煩い

作品タイトル

 死者と生者と恋煩い

キャッチ

 死者も生者も恋をする。

作者

 葛生 雪人 様

ジャンル

 異世界ファンタジー

セルフレイティング

 なし

紹介文

 今は亡き相手の思い出を探す旅路に果てにあるもの。

 願われ蘇った存在は願った者の下へ向かうもその結末は。


 現時点で各々独立した二つの物語となっています。

 「思いで巡り」

 死者に纏わる記憶を集める儀式。

 それはかつての存在の証を世界に認識させるものだったが、いつしか蘇らせる為の儀式となっていました。

 主人公は亡くなってしまった相手の記憶を探す旅に出ています。

 しかし、ひとつ、またひとつ記憶を集める毎に、徐々に不安が増して行くのでした。そして旅の道中で幾許かの躊躇をするのです。

 「ひつぎもり」

 何かを叩く音がする中で目覚める男。

 意識が覚醒すると雪崩れ込む刺激により気絶してしまいます。

 次に目覚め漸く自身が蘇った事を知る事になりました。

 蘇りを願った相手の下へ向かいますが、そこで得た情報に不安を得ますが、それを押し殺し親友と出会うと、現在の状況を聞かされる事に。


 ひとつは不安はあれど幾許かの希望を灯す物語。

 もうひとつは、願われて蘇ったものの現実を知り、もの悲しさを伝える物語。

 「ひつぎもり」の方はラストでもうひと捻り効いています。

 少ない文字数であっても心情をきちんと描き、葛藤なども表現されているので、意外な程に読み応えのある作品となっています。

 異世界ファンタジーとなってはいますが、そんな枠に収めてしまうのが勿体無い、しっかりとしたドラマが紡がれているので、一読の価値はあると思います。

 残念なのはタイトルとキャッチコピーが丸被りで、作品の説明はあらすじを読まねば理解出来ない事でしょう。

 それと連載中となっていますが、長期間更新が無い事でしょう。

 惜しいと思います。


 よろしければ以下リンク先よりお試しくださいませ。


 ★8/フォロワー3人

 文字数:17,963文字(連載中)

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054891884149


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