第3話焼きそばパン

「ゆう君、何してるの?」


「早弁だよ。」


「ダメだよ授業中に。」


「朝ごはん寝坊して食えなかったから仕方ないだろ!ってかお前が持ってる焼きそばパンは何だよ?」


「実は、うちも朝ごはん食べ忘れたぎゃんす。」


「うちとか、ぎゃんすって何だよ?」


「焼きそばパンって青春だよね。」


「お前、中学生の時、学校来て無くて芸能活動に邁進してたもんな。」


「若気の至りだっちゃ。」


渚は、焼きそばパンにかぶりついた。


「美味しい!」


「だろ?早弁は美味いんだよ!」


昼休み、ゆうは、漫画を読んでいた。


「ねぇねぇ、ゆう君、屋上行こうよ。」


「やだよ、まだ、寒いし。」


「青春と言えば屋上じゃん。」


渚に、無理矢理、屋上に連れて行かれた。


「ゆう君、何で卓球辞めたの?」


「何だよ?いきなり。」


「ダサいから?」


「‥‥。」


「強かったのに、もったいないな。」


「渚だって仕事セーブしてるじゃん。」


「わたしは、仕事より大切なものに気がついたから。」


「ふーん、大人だな‥。」


「腕枕してよ。眠い。」


「ヤダね。」


5分後‥‥。


ゆうの腕枕で渚は爆睡していた。


「あーあ、授業始まっちまったよ。」


ゆうも、いつの間にか眠ってしまった。



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