第30話 ダブルデート 三
僕が待ち合わせ場所に着くと、貴子さんを乗せた達紀の車がもうそこには停まっていた。
「おせーぞ翔真!」
「ごめんごめん。」
そういう達紀であったが、そこには悪意は見られない。本当に達紀は、いい奴だ。
「久しぶり、翔真くん!」
「久しぶり、貴子さん!」
そして、僕は貴子さんとも挨拶をする。
貴子さんと達紀は、2人とも背が高く、また髪の毛をダークブラウンに染めている。2人が並んでいると、まるでファッションモデルが並んでいるようで、場の雰囲気が華やぐように感じられる。
「あっ、お待たせしました!」
そうこうしているうちに、森川さんがやって来た。
今日の森川さんは、秋らしく茶色のジャケットを着ていた。その姿が、テニスウェア姿しか見ていない僕にとって、まぶしく感じられた。
「豆田さん、時川さん、そして…?」
「あっ、私は貴子!よろしくね!」
「よろしくお願いします!」
僕たちは、初対面の貴子さんと森川さんを含め、挨拶をする。
「じゃ、行こっか!」
達紀の爽やかな一言で、僕たちはそれぞれ車に乗った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます