第12話 ドームの中で

雨は段々強まり、しだいに雷もなってきた


「蒼を探さなきゃ…」

探して30分がたった、蒼は見つからない


蒼は昔から雷が苦手だった

だから、いつも俺が傍に…

「悠太先輩…こんな雨の中どうしたんですか?風邪引きますよ!!」


「蒼がいないんだ…」



「ふむふむ、なるほど…蒼先輩は公園にいるみたいですよ」

「なん…」

「蒼先輩を見習って!G」

「あ…(察し)」


(怖い…雷のせいだけじゃない…一人だから怖い…)

ゴロゴロゴロ

「誰か助けて…」

小さな声でもドームの中で声が反響する


嘘をついたからこんな罰があたったんだ

昔好きだった人がヤンデレ苦手なんて嘘

悠太くんの回りの子とは違くして

印象をつけるためだよ

皆の中の一人なんて嫌だった…

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昔から私と悠太くんが仲良かった訳ではない

私は公園でいつも一人遊びをしていた

一人の男の子を見るために

その男の子はいつも誰にでも優しくて

私は気づかれないように、そっと


その日もいつも通り公園に来ていた

その日は雨が軽く降っていたけど

そんなことどうでもよくて会いたかった


けど、雨は強まり雷がなると怖い

帰ることすら怖い…ドームの中に隠れ

泣いていた、泣くことしか出来なかった


「大丈夫か!?!?」

そんなとき、悠太くんが来てくれた

「雨が止むまで一緒に待とう」


たわいのない話をして落ち着かせてくれて

雨が止んで

「また、こんなことが起きたら俺の名前を呼ぶんだ!そしたら助けに行く!」


「うん…!!!」

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