私が小児インフルエンザ?

@Da1kichi

第1話 子供になっちゃいました

私はカナタ連邦の首相を務めているジャスティン。

首相の仕事は激務だが、幸運なことに優秀なスタッフや閣僚に恵まれている。


家族は愛する妻と可愛い娘が3人。

妻は大学の同級生だった、あの頃から今もずっとラブラブだ。

娘は上から14歳、12歳、9歳。一番上の娘との接し方に最近少々迷いがある。もう子供扱いしてはいけないと分かっているが、ついつい子供可愛がりしたくなる。うっかりやらかして嫌われるのが怖い。自重。



最近、胸の右側から胃のあたりが痛む事が度々あり明日は検査の日だ。何事もないといいが。



――― そろそろ起きなければ…しかし眠いな。起きる。起きねば。起きる……。


二度寝したい誘惑に打ち勝ち、むくりと起きあがる。


――― まずはトイレだな。

寝室を出るためドアノブに手を伸ばす。


――― 何だ、この違和感は。

腰の高さに手を伸ばすが、そこにドアノブはない。真っ直ぐ前を向くと目線の高さにドアノブがあった。


――― どういうことだ?

分からないままドアノブに手を伸ばし、ドアを開けると、見慣れた廊下が見えてホッとする。しかし廊下が大きく感じる。


――― まだ夢を見ているのか?それとも熱でもあるのか。…まあ、どうせ今日の予定は病院で検査だ。


――― トイレのドアが大きく感じるし、トイレまで大きいな。やはり熱があるようだ。


用を足して手を洗おうとするが、洗面台が高い。

……娘たちが小さな頃に使っていた台があるな。よいしょっと。手を洗って…ついでに顔も洗うか。ヒゲも剃らねば……。


「……。」


――― 鏡に映った自分の顔にヒゲは生えていなかった。何故なら5歳〜6歳の頃の自分が映っていたから。


「うわああああああああああーーーー!!」

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