アメリカに住んでいるだけでは英語話せるようにならないし、お母さんが日本人でも子供は日本語話せるようにならない。

長すぎるタイトルのままです。


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独身の頃、英会話を習っていて「いいなあ英語圏の国に住んでたら英語話せるようになるんだもんなあ」と思っていた。


ならない。


びっくりするほど、ならない。


確かに耳慣れはしてくるけれど、勉強して単語を覚えてと日本にいる時と同じ勉強をしないと、ならない。


新婚時代 夫とは意思の疎通をはかれたけど、他人と話すのが苦手だった。


「は?」などと言われようものなら「通じなかったああああ」と一日落ち込む。このHuh?は?はアメリカ人同士でも非常によく使うので通じなかったわけではないけど自信のないときはそのまま「あわあわ」してしまう。


結婚してすぐに「これじゃいかん」と思いESL(英語が母国語でない人のための授業)のクラスを大学で取ることにした。


勉強しても「言い間違い」が多い私はたくさんの爆笑をかっさらってきた。その話はまた別の機会に。


結婚生活はうまくいっていたが、妊娠して出産がこれまた問題だった。日本語だって知らない出産用語をたくさん勉強した。


そして息子が生まれて、苦労したのは子供に日本語を教えることだ。


大人になってから渡米したのではなく生まれた時から英語圏にいる赤ちゃんはすぐに英語を話しだす。日本語で話しかけ、絵本を読む。2歳3歳くらいまではなんとか日本語も英語もどっちも理解できるようになってきた。


大変なのは幼稚園そして小学校になってからだ。


あ!!っというまに英語だけになってしまう。学校も先生も友達も英語だ。家で日本語話すのがめんどうくさい。私が日本語で話しかけても英語で返事が返ってくる。いかん!これはいかん。


そこで私は考えた。


。幼児の好きな汚い言葉作戦)


素晴らしい作戦だ。


今こそ(うんこドリル)がはやっているが、私の方が先に考えたのだ。


ひらがなを押すと録音できるおもちゃを買った。大好きなトーマスだ。


「録音するよ!好きな言葉を押してね」とトーマスは言う。


「面白い言葉にしようか?うんこは?」


「うんこ!!」もうぎゃははと笑っている。


「う、はどこかな?これだよ」と押していき


終了 


「うんこ」と言うトーマス


大爆笑


「続けて押してみようか」と3回押す


「うんこ、うんこ、うんこ」と連呼するトーマス。


転がって笑っている。


「やってみる?」


「やるうう!!」


「うんこの、う、はうまの、うだよ」


もう目がらんらんと輝いている。


そして、それ以来


「ちんこは、ちにするだけだよ」とか


「おなら、ぷっぷーとかは?」と非常に教育熱心なおかあさんだ。


あっというまにひらがなが読めるようになった。


もう少し大きくなったら、そのモチベーションを下げぬために

マンガを買い、ゲームを一緒にした。


ゲームはドラクエだったので覚えた単語は「こんぼう」とか「じゅもん」とかあまり役に立たなかった。


自分の時間が欲しかったから面倒くさいときもあったけど、今、私とは毎日日本語で話をしていて(漫画とゲームの話だ、育て方ちょっとまちがえただろうか?)本当にうれしく思っている。


ありがとう、トーマス








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