宇宙は青蘭の夢をみる5(旧題 八重咲探偵の怪奇譚)『アザトースと賢者の石編』〜海鳴りのディアボロ〜

涼森巳王(東堂薫)

登場人物紹介



 本柳龍郎もとやなぎ たつろう


 このシリーズの主人公。二十二歳。

 容姿は本編中では一度も明記されていないが、ふつうの黒髪、ノーマルな髪型、色白でもなく黒すぎもしない平均的な日本人の肌色、黒い瞳。身長は百八十センチ以上。足は長い。一般人にしては、かなりのイケメンと思われる。

 正義感の強い爽やか好青年。とにかく頑張る。子どもや弱者に優しい。いちおう、青蘭に雇われた助手(兼恋人)。

 二十歳のとき祖母から貰った玉が右手のなかに入ってしまった。それが苦痛の玉と呼ばれる賢者の石の一方で、悪魔に苦痛を与え、滅する力を持つ。なので、右手で霊や悪魔にふれると浄化することができる。



 八重咲青蘭やえざき せいら


 龍郎を怪異の世界に呼び入れた張本人。二十歳。純白の肌に前髪長めの黒髪。黒い瞳だが光に透けて瑠璃色に見える。悪魔も虜にする絶世の美貌。

 謎めいた美青年で暗い過去を持つが、じつはその正体は……第三部『天使と悪魔』にて明かされています。

 アスモデウス、アンドロマリウスという二柱の魔王に取り憑かれており、体内に快楽の玉を宿す。快楽の玉は悪魔を惹きつけ快楽を与える。そのため、つねに悪魔を呼びよせる困った体質。龍郎の苦痛の玉と対になっていて共鳴する。二つがそろうと何かが起こるらしい。



 遊佐清美ゆさ きよみ


 青蘭の従姉妹。年齢不詳(たぶんアラサー)。

 メガネをかけたオタク腐女子。龍郎と青蘭を妄想のオカズに。子どものころから予知夢を見るなどの一面も。第二部の『家守』で家族について詳しく語られ、おばあちゃんが何やら不吉な予言めいたことを……。



 セオドア・フレデリック


 青蘭の父、八重咲星流やえざき せいるのかつてのバディ。三十代なかば。銀髪グリーンの瞳のイケメン。職業はエクソシスト専門の神父。第五部『白と黒』にて少年期の思い出が明らかに。



 リエル・ガブリエラ・ソフィエレンヌ


 フレデリック神父の属する組織の若きリーダー。二十歳くらい。プラチナブロンド、ベビーブルーの瞳の美青年だが冷たく見られがち。龍郎に好意、青蘭を敵視してるっぽい。今後、クライマックスにかけて重要なキャラになる予定。



 穂村竜星ほむら りゅうせい


 龍郎の母校の准教授。考古学者。アラフォー。

 ボサボサの髪、ガリガリの長身だが、よく見ると造作は整っている冴えないイケメン。本編で一度も語られないが、ファンのかたとの話しあいで、裏設定として離婚した妻子あり。



 繁田しげた刑事


 龍郎を疑っている刑事。

 警察関係者として今後もまれに出るかもしれない。



 ルリム(冴子、瑠璃)


 以前、青蘭をさらったクトゥルフの邪神。現ルリム・シャイコースの女王。外見年齢二十歳前後。銀髪、褐色の肌、赤い瞳。背中に黒い翼のある美女。龍郎と一時的協力関係にあった。龍郎のことが気になっている。

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