ログインボーナス3日目 カレーライス
始めて2日目くらいから段々と楽しくなってくる現象、といえば今の僕の心情は理解してもらえるだろうか。
今日は3日目である。
昨日のような悲劇笑にはならないことを期待している。
笑える悲劇、略称、笑劇。
そんなことは置いておいて、今日は誰からも起こされることなく自分で起きた。自然と目が覚めた。
多分、楽しみなのだろう、ログインボーナスが。ではなく配達員さんと会うことが。
毎晩の日課として朝ご飯が炊けるように、炊飯器にといだ米と水をセットし予約スイッチを押して寝ている。
少し時間があるので味噌汁を作る。
ワカメと油揚げの味噌汁を作り上げた頃にインターフォンが鳴った。
ログインボーナスだ。
玄関のドアを開くと、配達員さんが鍋を持って立っていた。
おすそ分けしに来た近所のおばちゃんみたいだ。
「おはようございます。ログインボーナス3日目です、今日のボーナスはカレーです」
配達員さんが持っている鍋は3リットルくらい入りそうな大きさだ。
「これって高級ホテルカレーとかですか?」
「いいえ、私が作りました」
配達員さんの頬が少し紅潮している。恥ずかしいのだろうか。それにある意味高級カレーだ。
「上がっていきますか?」
「ではお言葉に甘えて」
早朝、配達員さんとカレーをライスにかけて食べた。
結構食べた方だが、ルーより先にライスが尽きてしまったので、残りは晩ご飯になる予定だ。
配達員さんが作ったカレーはとても美味しく愛情が込められていた気がした。気がしただけ。
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