感覚

日差しは眩しく僕の目を刺す


遠く聞こえる雑踏は

僕の脳みそを殴るように耳の奥へと流れ込む


久しぶりに食べた母の味噌汁は

なんだか薄味でぱっとしない


秋の柔らかな風ですら

冷やかしのように僕を引っ掻き

すれ違う人々の人間らしいにおいに吐き気を覚える



どうしてしまったのか


一つ壊れ慣れたころ、また一つ壊れる


人間の体は良く出来たもんだ

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