現代最強暗殺者の異世界ダブルクロス そんなことよりお家に帰りたいです(´・ω・`)
謎のコーラX
1話 異世界×最強暗殺者
「───なんなんだ、この人間は」
ある死神が苦悩していた、この死神はこの星の人間の魂を別の世界に転生させる役割、そんな死神が頭を抱えていた。
まず最初にやったのは殺人鬼、
次に車、これも跳躍で避けられ、次に毒、これもだめ、それからトラック 心臓停止 建物の倒壊エトセトラ───全てが失敗に終わった。
「くそくそくそ!、これは・・・ワレには殺せない」
死神自体が向かうのは神々のご法度である。
「・・・女神に聞くか」
・
「──はい、おしまいね」
秘密結社 アビスホライズン、支部50、構成員10万を越える大結社、殺害人数約50万らしかったが・・・もう関係ないことだった。
ある日の早朝の日曜日、彼女はアビスホライズン本部社長室にて最後の標的、アビスホライズン社長の心臓を拳の衝撃で破裂させる、その男は血を吐き、そのまま床に崩れ落ちる、床には大量の死体が転がり、ほとんど足の踏み場がない状態だ、生きている人間は一人、その男を殺しにやってきた黒いフードを被った女性
「はぁ・・・15分か、やはり加齢は辛いな、昔なら5分で終わるものにこんなに時間がかかってしまった、まぁいいかな、とりあえず帰ってマスクライダーを見ないと」
マスクライダー、彼女が愛する特撮である、今彼女が見てるのはジテイ、その最終回を見るために早めに終わらせたかったが、かなりの時間かかってしまったと本人は思っているらしい。
「あー、あんな展開があったからなぁ、ジテイ、最終回、リアルタイムに見ないといかないわ!、今が7時だから・・・走って50分・・・いや、一時間かかってしまうわね、今の私だと、ダメね、考えてる時間はないわ、早いとこ──」
出口のエレベーターのほうに振り向くと、そこには明らかに普通ではない金の扉があった、ウェルカムとか英語で書かれているし怪しさが凄まじい
「・・・罠でもなんでも真正面からかな、どんとこいって感じ、なんかいけそうな気がするし、もうなんでもこいこい」
聖子は臆することなく、死体を踏みながらその扉に近づき、開いた、強い光で目を瞑り、目を開けると、そこには白い雲の上、青空の下に聖子は立っていた。
「んん?、これは夢か、それに対して脳細胞はアクセル全開なのに、ふむ・・・私の頭ではなにもわからないなうん」
「ようこそいらっしゃいました、
突然、その白い衣は聖子の前に姿を見せた、神々しい気配から動物も人間も平伏してしまう、それが普通、だがしかしシャオフー、その名前で呼ばれた聖子がとった行動は、自分の過去を知ってる見ず知らずの相手を殺す、それ一つだけだった。
小虎は一瞬で女性に詰め寄り、無表情で先ほどの社長のように拳を女性の心臓に向けて放ち、その衝撃で心臓が破裂・・・しないことが聖子の長年の感覚でわかった。
「・・・へぇ、これはどういうわけだ」
「ここでは殺生はできません、それにわたくしは女神ですよ?」
「女神?・・・あぁうん、人から聞き、文字で見たことあるね、転生とか転移とかであるやつだ」
「ふふ、今回は転移ですがね、貴女は特別なんですが」
「特別?、あぁ、私を殺せないからという理由かな、それに老衰まで待てないということは切羽詰まっているで間違いないかな?」
脳細胞がアクセルというのもあながち比喩ではない、ここにきてから聖子の脳は回転し続け、様々な考察 可能性を記憶と知識から模索していた。
「ご理解が早いですね」
「で、転生ならチート特典あると思うんだが、どうだ?」
「そうですね、何を望みますか?、というか行く世界こととか聞かないんですか?」
「なに、知らない場所にいくのは日常茶飯事だ、おじいちゃんが言っていた、どこでも生きることができる人間になれってね」
「・・・では、何を望みますか?」
(そうね、これが本当そうなのは相手が嘘をついてないこととか、踏んでる感触が今まで触れてきたなんにも表現できない軽さからわかるわね、さて・・・うん、答えは一つね)
「家、テレビが見れるやつ、今すぐ」
そう、彼女は何よりも特撮を見たいことで頭がいっぱいなのだ
「・・・家!?」
あまりにも想定してないことに女神は呆れの表情と驚きの声を見せる。
「そう、私の家、どうせなら設備は全部あってほしいな」
「少し待ってほしい」
女神は消えて、数秒ほどで姿を見せる、手には紙を握っている。
「これを」
「ふむ、なになに・・」
紙にはこう書かれている。
チート能力? 聖子の家。
寸分違わぬ貴女のお家を異世界に配置します、場所は何処にでもだせるが人のいる場所にはオススメしない、わかっているとは思いますが。
家に配置できるのは最低限の家具と小虎が道具だと思っているもののみ、電化製品は異世界にそぐわないため不可能、例え道具でも、ただしテレビは受理できました、特撮のみ見れるやつですが。
異世界は様々な種族がいる元の世界の動物の5倍は強く 大きいのがいる世界、魔法という超自然、火など水などが無から作れます。
それと全ての転生者が持っている有用なチートとはいかないものを3つ選べます。
それでは、異世界での健闘をお祈りします。
「なるほど、だいたいわかりました」
「それでは、今度は──」
「あ、その前に一つ」
「なにか?」
「地下室のあそこ、電化製品は・・苦汁だが、それ以外はちゃんと残してくれ、残さないと殺す」
彼女の地下室には大切な大量の平成マスクライダーのグッズでいっぱいである、命より大事といっても過言ではないほどに。
「わ、わかりました、それではこれを」
女神はパソコンのようなパネルが広がる、そこには様々な能力が書かれている。
「ほうほうほう、これはなかなか・・・」
「では、どれにしますか?」
「・・・ではこれで」
聖子はパネルに触れ、3つ選んだ、若年化 千里眼 そして召喚
「・・・いいんですか?、貴女確か今36歳だったはずなんですが」
「じゅうぶんだ、これでも結構弱っているからね、若いほうが良いものだ」
「じゅうぶん若いほうだと思うんですが、異世界で魔力を選らばない人は貴女が初めてですよ、死にますよ?、それだけつらい場所なんです」
「大丈夫だ、これで死ぬなら私はその程度の人間だったんだからね」
「・・・わかりました、それでは、この扉に」
女神の背後に扉が現れる。
「では、心残りはありませんか?」
「あるといったら帰してくれるのか?」
「いえ、ただ迷いが無さすぎると思いまして」
「そんなものは既に捨ててる、それは私の世界で一番してはならないものだからな、あ、最後に場所は森とかで、人があまり入らない感じの」
「恐いくらいできてる人だ、それでは異世界でも頑張って生き残り、必ず魔王を倒してください」
「あぁ、その魔王、倒してあげます」
聖子は扉を開き、中に入っていく、何の迷いもなく、当たり前のように。
・
「──ここは」
目を覚ますと、そこには見慣れた天井、見慣れた家具に、見慣れない窓から見える森の中、そして昔の高い声。
「ふむ、確かに若い頃の私だ」
起き上がり、鏡の前に立つ、フードをとり、自分の顔と服を見る、子供の頃の黒いすぐに戦闘できるように作ったもらったパジャマ、聖子の一族特有の赤黒く長い髪、子供とは思えない細いがガッシリとした筋肉、聖子は知る限りは六歳のころの自分だとわかるだろう。
次に電気式ではない今時見ない手巻き式の時計、そこには7時30分を指している、まだハイパーヒーロータイム、ジテイの放送される時間ではないのがわかり安堵する。
「よし・・・ふむふむふむ、こう姿を見れば、本当に子供になったんだな、さて・・・
聖子は扉を開き、寝室がでていく、そして階段を降りていき、リビングに出る。
「さてと──すぅ・・・オラァ!、朝だテメェら!!」
大きく息を吸い込み、家全体が揺れるほどの大声をあげ、足を上げて、おもいっきり踵を落とす、更に家全体が揺れるほどの一撃、なのに床は無事だ。
「ふむ、かなりの強度、木でできてるはずなんだが、チートなんだから硬いのかな」
「「「「「
そう言って、床 天井から黒い衣、いわゆる黒子に似た服装の者達が姿を見せ、すぐに横に一列に並び、敬礼をする、軍隊か何かかな?。
この者達は聖子の仕事のお手伝い兼身の回りのお世話を担っている。
「何時もより5秒遅かったな、一瞬威力や声が違ったことから迷いが生じたな?」
「「「「「はい!」」」」」
「よろしい、次はない、後で全員片手腕立て伏せ100回な、はて本題に入ろうか」
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