SAKUHIN-SYOKAI Revival + α

企画が終わったと思った?

残念! 


はい、それが言いたかっただけの、ゆあんです。

企画終了のご挨拶を更新後、見逃していた作品やそれから投稿頂いた作品がありましたので、まずはご紹介したいと思います。



京路 様

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892190338


さいか 様

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892601312



共にできたてホヤホヤの作品で、むこうしばらくを持って更新される作品もあります。共に初参加の方々で、一体どんな作品になるのか。ぜひにフォローなどしてお読みいただければと思います。



さて、そして今回も恒例の「誰得集計結果」をお届けいたします。

データだけ晒しちゃうと面白くないので、文章的に順を追ってお届けします。


まず今回の企画について、期間内の応募総作品は「54」作品でした。複数作品応募してくださった方もいて、概ね40名以上の作者様が本企画にご参加頂いたこととなります。本当にありがとうございます。


そしてひっそりと、その54作品の実に無駄とも言える集計をしてみました。


この54作品の「獲得した★の総数」ですが、2372個でした。すごい量だ。

ちなみに40名の作者様が54作品それぞれに一個ずつ★を投入すると2000個になります。実際には書く専門、読み専門、そして企画参加していない一般読者からの★が得られていることや、「★ってそもそも二つ以上の時にしか投入しない傾向」を考慮すると、この★付与率は非常に高い水準にあると思います。それだけ、作者様の活動が別の作者様によって評価されやすいものだったのだと思います。

ちなみにそれを示す指標として、平均は「44個弱」でした。44個って結構ハードル高いと思うのですが……。


そして総文字数ですが「534,522文字」でした。すごい!

大体100,000文字でライトノベル一冊分ですから、前後含めて5冊分くらいの執筆量になるんですね。「一冊にまとめられたら」なんてほざきましたが編集さんは死ぬほど大変な添削に追われそうです。

この文量にどれだけの時間が割かれているかという点ですが、私基準では、だいたい2000文字で一時間というところなので、合計267時間。これに時給1000円を与えてみると、実に26万7000円分の人件費が発生したことになります。どこかの作家が自主企画を唱えると、誰か一人の一ヶ月分の給料を支払えてしまう訳ですね。これが「賛同」のちからによって無償で提供されているところが、コミュニティのパワーなんでしょう。


話は変わって平均文字数ですが、「9,898.556」、1万文字弱という結果に。各お話を何話に区切るかという総話数が227で、平均値が4.2話でした。


ここで面白いのが、その平均値なんです。


試しに、「全体での各平均値=①」と、「★獲得数トップ10の平均値=②」を比べて見ました。


「全体での各平均値=①」

平均文字数=9898.556

平均話数=4.204


「★獲得数トップ10の平均値=②」

平均文字数=9988.4

平均話数=4


近い!! すごくないですか?

これ、全体の平均とトップを占める平均がほぼほぼイコールということは、

「今回のあらすじのベターな文字数は10000文字に届かないくらいで、話数は4話ほどが理想的」という仮定が成り立つのではないかと思うのです。


そして前回の結論でも、「大体一話は2000~2500文字程度が良いとネットでも言われている」とお伝えしているのですが、これとも一致します。


この「サイズ感から入る筆致の手法」というのはことさらWEB小説では大切なのではないかと私は考えておりまして、「いつでも読めて、いつでも辞められる」WEB小説では、いかに「最初の2000~2500文字で読者を掴み」「飽きさせないように適度に区切る」ことが大切かということの現れでもあると思います。


粗々ではありますが、実際にこのスタイルで書かれた作品は多くのコメントを獲得しているようにも見え、WEB小説というコミュニティにとって非常に扱い安いサイズ感なのではないかと思われます。



さて、このタイミングでこれをお伝えしたのは、なぜなのか。

皆様は、もうおわかりになりますよね。


とはいえ、これは粗々の結果で、検証その他諸々が足りていません。あくまで、分量といかそういう統計的な部分から推測したに過ぎません。

しかし小説という文化、とりわけWEB小説とは比較的新しい芸術です。デファクトスタンダードに根拠がないことなんて、あって当たり前のジャンルでもあると思います。

そんな中で、読者を味方につけるために必要なことは何か。それを考えた時に、どうせなら少しでも根拠があることを中心に添えたほうが、いざとなった時に自分がブレずに済む、なんてこともあると思います。所謂、理論武装って奴です。


どんな出来事から何を感じ、どれを自分のものにするか。

それは人それぞれだし、そうあるべきですが、どうせ企画したからにはということで、「こんな考え方もあるかも知れないよね」という共有でした。


本当は「どんなジャンルで描かれたか」という点も大事なんでしょうけれどね。

ちなみに多かったのは「恋愛」「現代ドラマ」でしたが、ことトップ圏に限ってみると、他では殆ど見られない「現代ファンタジー」が3件もランクインし、そのうち二つがワン・ツーだったりします。

ここらへんも「WEB小説で人気のジャンルうんぬん」という分析と関係あるかも知れません。



さて本日は色々と能書きをたれました。

「ほえあー! こんな物の見方もあったのねー!」と思われた方がいらっしゃいましたら、応援のハートをどうぞよろしくお願いいたします。←


それでは、また。

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