第14話 臭いものには蓋をする

考えたくもないことが頭の中を駆け巡る。


少し我慢しようと思っても、変な汗が滲み出る。


怒りなのか、恥ずかしさなのか、


自分の中で処理ができない、不自由な気持ちがあった。


ふと気づいたら午前2時。


寝ていたはずなのに気づいたら目が覚めていて、


モヤモヤした気持ちに支配されて、


なんだか寝れそうにない。


もともと私は神経質な方なのだろう。


電車でも寝ることはできないし、小さなストレスですぐに眠れなくなってしまう。


考えすぎないようにと思っても、嫌なことがあるとついつい思い出してしまうのだ。


そんな気持ちを引きずってしまうと、気づいたらこんな深夜に、こんな無意味で、不格好なことを書き残す事になる。


これはサラリーマンであるが故なのか、最近飲みに行けていないせいなのか。


サラリーマンが新橋で毒を吐いてなんとなく癒された気分になるように。


自分もどこかでそれを吐き出さなくてはならないのかも知れない。


いったいどこに吐き出したら良いのだろう。


誰かがそれを教えてくれるのだろうか。


タバコさえやめてしまった私には、もはや真夜中の趣味はつぶやきを書き残すことくらいで、この時間からは酒さえ飲むことができない。


明日も何もなかったように仕事に行き、明日も何もなかったように会話して、何もなかったように心を保つ。


いまをいいまを生きるホロウの様に、今も私は生きてこれを描いている。


痛みを少しでも、和らげて、明日もちゃんと生きて、大切なものを守るために小さく戦って、なるべくおいしいものを食べて眠りたい。


そんな繰り返しの毎日を、少しでもプレシャスなものに出来たらいいなと思う。

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