# イツワリノヒメミコ

## 卑弥呼の地位

魏志倭人伝に記された卑弥呼を知っていると思う。


卑弥呼とは名前でなく、役職の名前だという話は知らない筈だ。

市長や知事と同じように、各地に卑弥呼がいた。

卑弥呼というヒメを置くことは当時の社会を安定させるに便利だった。


新しい民が海から来て

山に登り、

山から追い出された民は、

海に出る。

その繰り替えしでは、共同体や社会は成立しない。

共通の価値を持てない。

法も通貨も作れないから、

税も作れず国も村も作れない。


自然発生だったのか、発案者がいたのか、

圧倒的な暴力や経済力で

一体を纏め上げた体制が制度として上から下に流したか、

たまたま成立した

小さな体制の制度が横に伝播したのか。

今となっては、起源は分からない。


当時、共同体維持のための卑弥呼が日本の各地にいた。

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