第719話 2021/10/2 臥薪嘗胆とか
本日は10時起き。快晴。台風16号は温帯低気圧に変わった。停電や浸水などの被害はあったようだが、とりあえず人的被害はなかった模様。命あっての物種であろう。
日本でも「呉越同舟」という言葉で知られる通り、古代中国の春秋時代、呉と越は極めて強い敵対関係にあった。越王の
現代の日本人的感覚では理解に苦しむ狂人じみた行動だが、夫差はこの3年後に越の勾践を打ち破ってしまうのだから何とも恐ろしい。だが、話はこれだけで終わらなかった。
夫差に敗れた勾践であったが、命は許され、夫差の馬小屋の番人となって生き延びた。ここで屈辱的な思いをした勾践はやがて越に戻った後、毎日苦い熊の肝(胆嚢)を舐める事で呉の夫差への復讐心を燃やし、ついには20年後に夫差に勝利したのだ。この一連の物語に由来する故事成語が「臥薪嘗胆」である。屈辱を晴らすため、あるいは将来の成功のためにいまは我慢する、といったときに使われる言葉だ。日本語では「泥水をすすってでも」といった言い回しがあるが、だいたい似たような意味合いと言える。
しかし、いくら目的があったとしても、口にするのは熊の肝か、せいぜい泥水までにしておくべきだろう。あまり極端な物を口にすると大変な事になる。
バルト海に面したリトアニアの都市クライペダの病院に、激しい腹痛を起こして運び込まれた患者がいた。X線検査を受けたところ、胃の中に大きな異物がある。そこで医師団が外科手術をして取り出したのだが、それは何と重さ1キロにも及ぶ大量の釘やネジであったのだそうな。
患者は飲酒の習慣をやめたところ、金属を飲み込むようになってしまったという。いわゆる「異食症」の一種であろう。普通は土とか紙とか食うものなのだが、おそらくは長年の飲酒の習慣によってイロイロ壊れたのだろうな。酒はホント気をつけた方がいいと改めて思った次第。
麻生副総裁、甘利幹事長、高市政調会長、福田総務会長、遠藤選対委員長、河野広報本部長、小渕組織運動本部長。自民党の岸田新総裁の党役員人事はこんな感じで決定した。麻生氏が副総裁になったという事は、金融財務の大臣が変わるという事であり、そこを含めて岸田首相の手の中に置くという事になる。おそらく、何かやりたい事があるのだろうな。国民として嬉しい施策であれば良いが。
とにかく党内で力を持っている連中は党に縛り付け、政権を自分の自由に動かせる態勢を取るのが岸田流なのだろう。まあ本来総理大臣はそれができる立場である。どんな政権になるのかはまだわからないが、とにかく頑張っていただきたい。
岸田政権がどんな政権になるのかはまだわからないはずなのだが、わかる人にはもうわかるらしい。立憲民主党の枝野党首は、
「人事の状況を見るにつけ『自民党は変わらない、変われない』ということが改めて明確になった」
「『アベノミクス』は、やっぱり間違いだったという前提に立って、初めて何を変えるのかがはっきりする。それをしないままでは基本は何も変わらない」(以上NHK)
と1日の記者会見で述べている。
立憲民主党って、旧民主党と何が変わってるんですかね。自民党は変わらねばならないが、自分たちは変わらなくてもいいという理屈なのか。イマイチよくわからん。
「ほら見てください、立憲民主党はこんなに変わりましたよ!」
という部分があっての批判なら理解しやすいのだが、そんなの見当たらないしな。こういうわかりにくさが立憲民主党の短所であると気付くのはいつなのだろう。
建前はともかく実質的に小池新党であるところの都民ファーストの会は、国政新党を設立し、衆議院議員選挙に候補者を擁立する方針であるらしい。希望の党を空中分解させといてまだ懲りないのか。国政政党って美味しいんだろうなあ、と思ったりするところ。
NHKは来年度中に、テレビを持たない人々に対してインターネットで番組を配信する実証実験を開始する予定であるが、これについて、
「際限のない業務拡大に至る恐れがある」
「将来の『ネット受信料』導入まで視野に入れて社会実証を行うと企図していると指摘せざるを得ない」
「自らの努力でデジタル展開を模索する民間事業者に大きな影響を及ぼすことは避けられない」(以上共同通信)
と30日、日本新聞協会のメディア開発委員会が意見を表明した。
まあ日本は新聞社の系列に民放テレビ局が入っている構図だからな、NHKの業務拡大はパイの奪い合いという意味で深刻な問題である。自分たちの権益が侵されそうになると、さしものメディア関係者もマトモな事を言い出すのだ。普段からやれよと思うのだが。
短いが、本日はこんなところで。はあ、体調は悪くない。買い物に行ってくるかな。面倒臭いが。昨日は全然書けなかった。調子を上げるにはもう少し時間がかかるのかも知れない。ちょっとずつやって行くしかないか。
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