第685話 2021/8/29 爆発とか

 本日は5時起き。晴天の日曜日。しかし、この時間すでにじんわり暑い。残暑厳し過ぎざんしょ。しかしまあ、今日もネタのない事である。面白味のない事件は起こるのだが、愉快だったり興味深かったりする事件というのはなかなか起きないものだ。そりゃあ世の中楽しくない訳だ、と思ったりする次第。

 不織布マスク禁止の群馬の音楽フェスとか、ノコギリ振り回した爺さんが警官に射殺された事件とか、メディアが大きく取り上げる事件はあるのだけれどな。前者は嘘つきの間抜けだし、後者はキチガイである。それで話が終わってしまう。話題にする値打ちもない。ああ、ため息ため息。


 現在話題沸騰中のアフガニスタンであるが、メディアを見ているとアフガニスタン問題を中東情勢として報じているケースが目につく。いや、それ自体は別に間違いという訳ではない。虫けらもアフガニスタンは中東であるという前提で見ている。ただしこれは宗教や歴史的事情を鑑みた結果であり、地理学的な分類では、アフガニスタンは中央アジアであるという説もあるのだ。

 とは言え、イメージだけで語ってしまうと、中央アジアの国とは旧ソ連構成国の印象が強い。キルギスとかカザフスタンとかトルクメニスタンとかウズベキスタンとか。アフガニスタンはトルクメニスタンとウズベキスタンとタジキスタンの隣国であるから、中央アジアでもまあおかしくはないのだが、イランとパキスタンに挟まれたイスラム国家であるし、ソ連の一部であった事もない。軍事侵攻はされたがな。そういった諸般の事情を考えると、やはり中東と考えるのが一番シックリ来そうに思うところ。

 さてそのアフガニスタンの北側にあるトルクメニスタンとウズベキスタンのさらに北側には、中央アジアの大国カザフスタンがある。国民のインターネット使用が厳しく監視されている事で有名な国だ。首都の名前はヌルスルタン。これは先代大統領のファースト・ネームでもある。なお先代大統領は別に死んだ訳ではない。現在も安全保障会議議長および憲法評議会終身議員として権力の中枢に居る。もちろん、だからと言って院政だとか傀儡政権だとか、必ずしも言える訳ではないのだが、それっぽい匂いはすると思える次第。

 そんなカザフスタンの南部ジャンブール州にある国防省の弾薬庫で26日、大爆発が起こった。この爆発で13人が死亡、現時点で3人が行方不明だという。負傷者は数十人出ており、周辺住民1000人以上が避難している。何らかの原因でまず火災が発生し、それが弾薬に燃え移った模様であるとカザフスタン国防省は述べているのだが、現代の軍隊の弾薬ってそう簡単に火が燃え移るものなのだろうか。

 戦国時代の日本なら黒色火薬を剥き出しで保管していたとか、ありそうな話だと思えなくもないのだが、カザフスタンでは火縄銃を使っていたのだろうか。んな訳はない。まあ拳銃弾とかなら火災で破裂するのも理解できるものの、何十人も死傷するような大爆発を起こしたというからには、相応の兵器用の弾薬に引火したのは間違いない。

 しかし軍の弾薬庫である。消火が間に合わないほど簡単に火が回り、大きく燃え上がったというのも違和感がある。日本家屋でもあるまいに、木と紙で出来ていたはずもなかろう。カザフスタンにだって難燃材はあるはずだし、弾薬庫ともなれば普通の建物よりも注意深く建設されているだろう。それが何故火災で大爆発を起こすのだ。

 これがフィクションなら外国勢力のスパイによる破壊工作で、となるところだが、現実には内部犯行の線もあるのではないか。現在の政府に不満を持っている国民だっているだろうしな。まあカザフスタン政府としては、外国の陰謀だと吠えた方がイロイロと都合が良いのかも知れないが。

 ちなみに2019年の8月、2020年の10月にはロシアでも弾薬庫が爆発する事件があった。かなり杜撰な保管がなされていたのでは、という話もある。案外旧共産圏の伝統のようなものなのだろうか。


 ギリシャはトルコとの国境に、長さ40キロに渡って壁を建設し終えたらしい。トランプ氏が喜んで取り上げる事だろう。まあアフガニスタン情勢を鑑みれば、難民の流入を制限するのは当然の対応である。放置していたら国が滅びる。

 そう言えばリトアニアもベラルーシからの移民や難民を力尽くで押し返す強攻策に出ているそうだ。ベラルーシから入ってくる移民難民はイラン出身者が多いのだそうだが、いずれアフガニスタン出身者も増えてくるのではないか。

 もはや難民の無制限な受け入れを表明する国などない。国家の運営は善意だけでは立ち行かないのだ。冷酷に切り捨てねばならない場合もある。その現実から目をそらして気前のいいことばかり主張する人々に対しては、いずれ何らかの形でペナルティが降りかかる事だろう。もっとも、我々がそのペナルティの巻き添えを食う可能性もあるのだが。


 インターホンは便利な物だが、悪用されると気持ちが悪い。以前虫けらの家に読売新聞の勧誘がやって来た事がある。粗品を差し出すものだから素直に受け取ったら、そこからしつこく勧誘するする。しかし読売新聞に金を払う義理などないので断固断ったところ、その後2、3回ピンポンダッシュされた。まったく気分の悪い。ちなみに受け取った粗品は返していない。

 さて立憲民主党の女性議員が28日Twitterに投稿したところによると、部屋のインターホンが鳴ったにも関わらず、外には誰もいなかったらしい。彼女のマンション――なのだろうな、この書き方は――はオートロックなのだが、鳴ったのはマンション入り口の物ではなく、部屋の扉横のインターホンだという事だ。

 イタズラにしても少々度が過ぎている感があるし、ストーカーの可能性もある。心霊現象なら面白いが、まあそんな事はあるまい。こういうのはさっさと警察案件にしてしまうのが得策ではないかと思う次第。


 南米のアルゼンチンと言えば「母をたずねて三千里」で主人公マルコの母親がイタリアのジェノバから出稼ぎに行く先の国として知られている。あの時代のアルゼンチンは大農業国で、農産物の輸出大国だったのだそうな。だからその好景気にヨーロッパから海を越えて人が集まったらしい。しかし21世紀の現代、その姿は見る影もない。日本との関係も薄い国のようだ。

 そんなアルゼンチンのフェルナンデス大統領が、新型コロナの感染拡大により集会などを禁止する法律が施行されていた昨年7月、公邸で自身の誕生日パーティを開いていたとして、検察が大統領や招待客ら9人を対象に捜査を開始した事を28日、メディアが報じた。

 大統領側には法令違反の認識はなく、ただ軽率な行為ではあったと述べている模様であるが、南米はすぐ政情不安が起きるからな。もしこれが日本なら大きな批判は巻き起こるだろうが、首相の首が飛ぶほどの案件にはおそらくならない。しかしアルゼンチンではどうだろう。案外この程度でも大統領の首が飛んでしまう可能性もある。迂闊な事よと思うところ。


 本日はこんなところで。昨日はミステリーを1100文字ほど書けた。低調低調。でも現在8万文字超、一番力を入れなきゃならんところに入ってるからな。これからしばらくは、こんな感じが続くのかも知れない。まあ、何とか頑張ろう。

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