第683話 2021/8/27 カブール自爆テロとか

 本日は10時半起き。快晴。暑い。体調は最悪とまでは言わないが、かなり悪い。昨日の夜からまるで集中力がなく、何もできない状態。糖質を削り過ぎているのか、それともまだ摂り過ぎているのか、どうにも判断に迷うところ。削り過ぎている事はないと思うのだがなあ。


 混迷を極めるアフガニスタンの首都カブールの空港には、タリバンからの避難を求める人々が大群衆となって押し寄せている。そこで26日、自爆テロが発生した。アメリカ兵が13人、アフガニスタン人が少なくとも60人死亡した模様。これについてジハード組織ISの分派組織であるISIS-K(イラクとシリアのイスラム国コラサン)が犯行声明を出した模様。

 タリバンの支配地域で何故ISが、と思う人もいるかも知れない。確かにアメリカから見た世界においてはどちらも大差ないように見える。しかしイスラム側から見れば、この2つは大きく違う。

 タリバンは基本的にアフガニスタンの土着組織だ。パキスタンからの支援を受けてはいるが、目的はアフガニスタンという国、その領域内の支配である。それ以外の事については、将来的にはともかく、現段階では興味がない。

 対するIS(イスラム国)はISIS(イラクとシリアのイスラム国)、ISIL(イラクとレバントのイスラム国)などとも呼ばれるが、この組織はイラクやシリアなどを土台にしてイスラム主義の国家を築き、最終的には世界をイスラム主義で覆う事が目的である。簡単に言えば世界征服だ。「仮面ライダー」に出て来るショッカーのような野望を大真面目に狂信的に追求しているのである。

 ISは野望のスケールが大きすぎるため、他のイスラム原理主義組織と折り合いが悪い。イスラム原理主義組織というのはたいていタリバンのように土着勢力なのだ。レバノンのヒズボラだとか、イエメンのフーシ派だとか、ナイジェリアのボコ・ハラムだとか。

 アメリカを始めとする西側勢力に対抗するために共闘したりする事もあるのだが、隙を見て相手の戦闘員を引き抜いたり、相手の地方組織を丸ごと奪ったりするのは日常茶飯事である。今回自爆テロを起こしたISIS-Kは元タリバンのメンバーがIS側に寝返った連中らしい。

 今回の自爆テロについてはアメリカやイギリスの諜報機関が事前に予測し、警告を発していた。しかしそれでも被害は防げなかった。バイデン大統領はこの件に関し、

「この攻撃を実行した者と米国人の不幸を願う者にこう告げる。われわれは許さないし忘れない。必ず見つけ出し、報いを受けさせる」(ブルームバーグ)

 と明言したが、どのように報復するかには言及しなかった。おそらくやるとしても空爆くらいしかできないのではないか。いまさら米軍を再度駐留するなど無理な話である。タリバンが受け入れるはずもない。

 この事件の寸前、カナダは国民のアフガニスタンからの退避計画を終了している。

「もっと長く現地に残り、国外へ脱出しようとしている全員を助けたかった。それができずに、胸が張り裂けるようだ」(TBS)

 と国軍幹部が発言しているが、まだカナダ人が残っているのか、それともカナダ人は全員退避したのだがアフガニスタン人の協力者を残しているという意味なのかは不明。

 退避作戦を終了したのはカナダだけではない。ベルギーもフランスもオランダも終了している。どの国も自爆テロが発生するという米英の諜報機関の情報に基づいて動いている。

 そんな中、現地に向かった自衛隊機は1人の退避者も乗せることができていない。しかしこれで現地に飛んだ自衛官を責めるのは無理筋である。現地の日本人に空港に集まるよう指示を出すのは外務省の仕事だ。カブール空港にはテロの可能性があって危険だというなら、別の空港を指示しなければならなかった。

 それには外務省と防衛省を統括してオペレーションを組み立てなければならなかったはずなのだが、果たしてそういう想定に基づくシステムが政府の中にあったのかなかったのか。

 今回の自衛隊機派遣に対し、「タリバンが許可しているなら民間航空機の派遣で良かったのではないか」みたいな事を言う馬鹿がたまにいるが、あの混乱したカブール空港に民間機を下ろしたりしたら、何がどうなるか考えただけで恐ろしい。従って自衛隊機を派遣したのは大正解である。これは政府を評価すべきだ。ただ。

 現実問題として、自衛隊機は日本人の救出に役立っていない。これは上記のように運用面の問題である。政府はとにかくいまからでも日本人と日本に協力してくれたアフガニスタン人の救出を可能にすべく、運用の見直しをすべきだと考える次第。


 オデッサと聞いて機動戦士ガンダムのオデッサ・デイを思い浮かべる人は多いと思うが、オデッサがどこの国の都市か知っている人は少ないかも知れない。オデッサは架空の都市ではない。ウクライナ南部に実在する。と、偉そうに断言してみたが、オデッサがウクライナにあるなんて知ったのは、虫けらも今日が始めてである。

 そのオデッサで5千~8千体の人骨が埋められているのが発見された。おそらくは1930年代、つまりウクライナがソ連の一部であった頃、かの有名な国家保安委員会(KGB)の前身の組織で、当時スターリンの秘密警察として知られた内務人民委員部(NKVD)が処刑した人々であろうという事だ。

 発掘はまだ途上であるため、発見される人骨の数は増える可能性があるが、これらの被害者に関するソ連の情報は、現在ロシアが管理している。そのため被害者の身元が明らかになる事はまずないだろうとは専門家の弁である。

 まあ何というか、こういう国が「日本に勝ち、ドイツに勝ち、帝国主義を倒した」と声高に叫んでいるのが現実の世界である。歴史というのはそういうものだ。


 好意を抱いた女性が職場の冷蔵庫に保管していた飲料水に自分の尿を混入させたとして、兵庫県警は27日、24歳の男をストーカー規制法違反の容疑で逮捕した。何を書いているのかサッパリわからない人もいるだろう。虫けらも意味がわからない。

 百歩譲って憎い相手への嫌がらせならまだ理解できる。何で好きな人にションベンを飲ませようと思うのか。どんな屈折した愛情表現だ。それで性的興奮を覚えたりするのかもしれないが、何とも狂った話である。変態過ぎて始末に負えない。


 本日はこんなところで。うーむ、調子が悪い。すこぶる調子が悪い。昨日はミステリーを700文字しか書けてないからな。この時期にこんな有様でどうするんだ。何とか、何とかもう少し前に進みたい。頑張るしかないか。

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