第620話 2021/6/25 意味がわからん

 本日は7時起き。朝だあーさーだーよー。外は晴れてるし普通に朝から起きられると気分がいいな。だからって何かをする訳でもないのだけれど、やはり心理的に余裕があると何かと楽である。

 さて今日も大ネタは見つからなかったのだが、「意味がわからん」とつぶやいてしまうようなネタが並んでいたので揃えてみた。たまにはこういうのもアリかなと。


 宮内庁の西村長官は24日の定例会見において、天皇陛下が東京オリンピック開催に伴う新型コロナウイルスの感染状況の変化を心配されていると述べた。

「オリンピックを巡る情勢としまして、天皇陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を大変ご心配しておられます。国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないか、ご懸念されている、ご心配であると拝察しています」

「私の受けとりかたですから。陛下はそうお考えではないかと、私は思っています。ただ陛下から直接そういうお言葉を聞いたことはありません」

 まあ「拝察」である。つまり「察した」「そのように感じた・思った」という西村長官の「個人的感想」と言える。これを受けた加藤官房長官も記者会見で、

「本日行われました宮内庁長官の会見でのやりとりは承知しておりますが、宮内庁長官ご自身の考え方を述べられた、と承知しております」(デイリースポーツ)

 と述べている。つまり政府としては「天皇陛下のお言葉ではない」という建前で押し通す姿勢なのであろう。

 しかし、それでは何故このタイミングで宮内庁長官が「個人的感想」を述べたのだろう。率直に言って意味がわからん。

 もうすぐオリンピックが始まるのをこれ幸いと、宮内庁長官がしゃしゃり出てきて自分に注目が集まるようなスタンドプレーをしたのだろうか。おそらくは宮内庁の中にもドロドロとした人間関係はあろうし、自身の立場を盤石にしたいという思惑がまったくなかったとも言えないかも知れない。

 ただ、そうではないという意見もある。

 天皇陛下は日本国の国民統合の象徴であり、政治的影響力を行使すべき立場ではあらせられない。だが現実問題として、その発言には少なからぬ影響力がある。ならば余程の事がない限り、天皇陛下が世に直接言葉を投げかけるべきではないという基本的な判断はあるはずだ。

 まして現状どう見ても政治問題化しているオリンピックである、天皇陛下のお心がどこにあろうと言及しただけで政治的な影響力を与えてしまうのは避けられない。特定の勢力に「錦の御旗」を与えるような格好になってしまうのだ。これは陛下としては避けたいところだろう。

 そこで陛下は宮内庁長官と話し合い、長官の「拝察」という形を取って国民にメッセージを伝えたとは考えられないだろうか。あくまでも拝察である点にこだわった長官の姿勢がそれを雄弁に物語っている。……という見方もできる。

 実際のところどうなのか、皇居の中で何が起こっているのかはまったく不明であると言える。ただ虫けら個人としては、この宮内庁長官の拝察を無視すべきではないと考えるところ。自民党が保守政党を標榜するのなら尚更。


 この西村宮内庁長官の発言を受けて24日、東京オリンピック大会組織委員会の武藤事務総長は記者団に対し、

「私どもは、国民のみなさま、都民のみなさまの不安がないような安全安心な大会を開催することが、責務であります。その実現に最善を尽くしたいと思います」

「報道でしか、この宮内庁長官のお言葉を通じてしか知らないのですけども、私は、一般的なお話であって、いま、現状にどこかに問題点があるというような、そういうことではないと理解しています。従って、そういう、当然、コロナ対策の必要性というものは我々は重々分かっておりますので、先ほどのようなお答えをさせて頂いた」(以上朝日新聞)

 と述べた。現状どこかに問題点があるという事ではない? 天皇陛下も宮内庁長官も大会の実務に携わっている訳ではないのだから具体的な問題点の指摘などできないのは当然ではないか。指摘がないから問題はないって理屈なのか。意味がわからん。

 そう言えば橋本聖子大会組織委員会会長だっけか、「尾身会長から中止の提言がなかった」と言ってのけたのは。そこに至るまでの過程をすっ飛ばして都合のいいところだけつまみ食いするのは、この大会関係者の共通のクセみたいなものか。子供達に夢と希望を云々という話もあったが、子供には悪い見本だと思う次第。


 17日、福岡地裁久留米支部で道交法違反に問われた被告に対し、裁判官が懲役10月、執行猶予3年(求刑・懲役10月)の判決を言い渡した。これにビックリしたのが検察である。

 刑法の規定によれば、禁錮以上の刑を受けた場合、刑の執行終了から5年が経過していなければ執行猶予は付けられない事になっているのだが、この被告は別の事件で受けた刑の終了から5年経っていなかった。つまり法律上、執行猶予はつけられないのだ。検察はすぐさまこの誤りを指摘したのだが、裁判官は聞き入れずに閉廷してしまい、勾留されていた被告は釈放された。

 この件について福岡地裁は「執行猶予の要件を満たさないことを担当裁判官が看過した。誠に遺憾」(読売新聞)とのコメントを出しているのだが、まるで意味がわからん。遺憾で済む話か?

 何で指摘された時点で訂正しなかったのか。面倒臭かったのか、それともプライドとか意地の問題か。何にせよこの裁判官は職業選択を誤っているとしか思えない。国民の平和な暮らしを望むのなら、イロイロ考えていただきたいところ。


 去年の7月から8月にかけて愛知県名古屋市内のホテルに23連泊し、飲み食いを繰り返した挙げ句に金を払わず姿を消した35歳の男が、詐欺の容疑で逮捕された。宿泊料金(約52万円)のほか、ルームサービスやラウンジで注文したハンバーガーなど117点の飲食代(計約16万円)が未払いだったという。

 だがこの男、ホテルが警察に相談してすぐ簡単に捕まった。何故なら宿泊する際、実名を使用していたからだ。調べに対しても容疑を認めているという。

 うーむ、意味がわからん。何が面白くてホテルで無銭飲食などしたのだ。しかも実名で。生活に困っていたとか、とにかく相手を騙すつもりであったのなら、偽名で宿泊すればよかったろう。いや、別に犯罪をそそのかしている訳でもないのだが、どういう心理でこんな事をしでかしたのか理解に苦しむ。もしかしたら刑務所に入りたかったのだろうか。それにしてもなあ。何ともよくわからない話。


 24日、Microsoft が Windows11を今年後半にリリースすると発表した。んー?Windows のナンバリングは10で終わりにすると言ってたはずではなかったか。結局11を出すのか。意味がわからん。数字を増やしたところで、いったい何の意味があるのだろう。

 まあ、1年に1つずつ数字を足して行けば95まであと84年続けられるから、くらいの軽い気持ちかも知れないのだが。


 本日はこんなところで。ああ、まだ午前中だ。早く起きると本当にイロイロと楽だな。そう思うのなら毎日早めに起きられるよう頑張ればいいのだろうが。しかし明日からまた雨だ。起きられなくなるかも知れない。

 昨日は1200文字弱書けた。まあまあである。何とか今日も頑張れると嬉しいのだけれど。

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