第515話 2021/3/12 性別とか

 本日は4時起き。体調は平常運転だが、眠りがえらく浅かった感じ。とは言え、文句をつけたところで万全な体調の日など何年に1回もないしな、いまさら言っても仕方がない。「眠いー眠いー」と言いながら一日過ごすしかあるまい。昨日のうちにネットスーパーで買い物を済ませておいて正解だった。Amazonの荷物も来るしな、今日は多少バタバタする。


「黄色い豚めをやっつけろ」「日本人は邪魔っけだ」でおなじみ『死ね死ね団』が登場する川内康範氏を原作者とする往年のヒーロー物と言えば『レインボーマン』であるが、過去に2度映像化されているという事を知らない人も多い。最初の特撮ドラマは誰でも知っているが、2度目のアニメはかなり知名度が低い。『超時空要塞マクロス』と並びで放映されていたのだがな。

 デザインに失敗したガンダムみたいなレインボーロボが足を引っ張ったようなイメージがあるが、そもそもレインボーマンの7つの化身の姿が地味でわかりにくかったのも問題だったのではないか。コンセプトはいいのにデザインで失敗するアニメは少なくない。アルベガスとかゴーバリアンとか。もう少し現場はデザインの重要性を理解すべきだったのだろう。

 そのレインボーマン、いまリメイクしたらどんな内容になるだろうなと思う事がときどきある。物語の基本線が主人公と死ね死ね団との死闘になる点は動かすべきではないが、それ以外の部分では社会情勢の変化を取り入れざるを得ないのではないか。

 まずレインボーと言えば、現在思い出されるのはレインボーフラッグである。性的マイノリティを示す七色の旗だ。元より原作者の川内氏は民族差別などに敏感な人物であったから、いま生きていたなら性的マイノリティに同情を寄せて物語に取り入れていた可能性は少なからずある。

 また民族差別への視点から、BLM運動も無視できないだろう。となると『死ね死ね団』の正体は民族差別主義者で男性至上主義者の白人至上主義者となる。字面はアレだが、この3つは結構重なる部分もあるだろうから、悪役とするにはさほど問題はない。

 ただ被害者の幅が広いから、たとえば今週は日本人を殺すための作戦を決行し、次週は同性愛者虐殺のための作戦を、さらに翌週には黒人を抹殺するために作戦を立てなくてはならなくなる。ちょっとワールドワイドに広がりすぎだ。主人公が一人で対応するには、さすがに手に余るだろう。そうなると仲間とか組織の設定が必要になってくる。

 主人公もトリリンガルくらい語学に長け、相当人権意識が高くなくてはならない。とても「普通の日本人」が対応しきれる問題ではないはずだから。あとインドの山奥でダイバダッタの下で修行するのも、イロイロと問題や面倒が多くて無理なのではないか。時代が移り変わると「正義」も変わるからな。仮面ライダーなどが正義の味方から離れてしまったのはある意味当然と言えるだろう。

 結局、今の時代には、今の時代に合った新しいヒーローを生み出す方が簡単だ。古いヒーローを引っ張り出して来ても時代に合わせるのが難しい。仮面ライダーや戦隊ヒーローが毎年刷新されるのは、悪いシステムではないように思うところ。

 さて北海道は9日、道内に5カ所ある道立病院の全診療科で、受診時の問診票にある性別を問う項目を、すべて撤廃する方針であると明らかにした。問診票の性別欄にどう書き込んでいいのかわからないという性的マイノリティからの声に対応したらしいのだが、これはどうなのだろう。

 いかに性的マイノリティでも肉体的性別は明確なはずだ。もちろん様々に複雑な事情を抱えた人物はいるだろうが、「男性」と「女性」と「どちらでもない」のどれかに丸をしてもらうくらいできないのだろうか。そうしないと、実際に診察する医者が困る。

 たとえば医者の前にドカッと座った立派な体格のヒゲ面の人物が、「妊娠したみたいなんですが」と言ったとしよう。すると医者は考えなくてはならない。この目の前にいる人物が男性であるとするなら、妊娠したのは彼の妻か恋人、さもなくば妹か誰かだろう。しかしもしかしたら体格が立派でヒゲが生えているというだけで、女性かも知れない。ならば妊娠したのは彼女自身という可能性が高い。ただそれ以外の可能性として、この人物はトランスジェンダーであり、子宮を持っていないのに想像妊娠している可能性もなくはないのだ。問診票に性別欄がなくなると、こういった時間の無駄やトラブルが発生する。

 そもそも、見た目に同じような症状が出ていても、その原因は年齢や性別によって異なる場合が多い。いくら「私は心が女性なのだ」と主張しても、肉体に現れる症状は男性のものである。問診票に性別欄を設けるだけで、その判断は早く容易に的確になる。病院が病気を治す場所であるという原点に立ち返れば、より確実に病気を治すために性別欄が必要な事は自明の理である。

「問診票について、性別も回答させないなど配慮した内容に見直す必要がある」(朝日新聞)

 と道議会議員が主張しているようなのだが、その配慮はいったい何のための配慮なのだろう。誰のための配慮なのだろう。

「性別欄のある問診票がハードルとなって、病院に行きたくない」(朝日新聞)

 という声が上がっているとは言うが、医者に不正確な情報を与えて患者の身を危険に晒すより本当に大事な事なのだろうか。

「クレームが上がったから全部消せ」などというのは政治ではない。そんな政治なら猿でもできる。どうすれば医者と患者の双方によりベターな解決策があるだろうかを考えるのがマトモな人間ではないのか。まさかこの程度の事も指摘されなければ考えが及ばないなどという事はあるまい。もしかして、わざとやっているのだろうか。リアル死ね死ね団の暗躍でなければ良いのだがな。


 11日付の科学誌『ネイチャー』に掲載された論文によると、ノーベル物理学賞を1979年に受賞したアメリカの物理学者シェルドン・グラショー博士が1960年ごろに予測した「グラショー共鳴」と呼ばれる現象が、このほど南極で観測された。グラショー共鳴とは3種類あるニュートリノのうち、電子型のニュートリノの反粒子、つまり反ニュートリノが非常に高いエネルギーで電子に衝突してWボソンという素粒子が生じる現象を言う。ちなみにWボソンはZボソンと共に弱い相互作用を媒介する素粒子で、2つ合わせてウィークボソンと呼ぶ。

 粒子加速器の中では観測できなかったこの現象を世界で初めて観測したのは、南極点の氷の中に5160個の検出器を埋設した『アイスキューブ検出器』。宇宙から飛来する高エネルギーニュートリノを観測する12カ国共同プロジェクトである。共鳴の初検出は2016年12月で、詳細な解析で確認したという。

 プロジェクトに参加している千葉大の吉田滋教授によれば、

「これで高エネルギーのニュートリノと反ニュートリノを初めて区別できた」

「今回の反ニュートリノはブラックホール付近などで陽子と星間ガスから生じ、光速近くに加速された可能性が高い」(以上時事通信)

 との事。同じく千葉大の石原安野教授は、

「1回観測しただけでは、やって来た天体や距離が分からない。アイスキューブは規模を拡大して性能を引き上げる計画が進んでおり、たくさん観測できれば分かるようになる」(時事通信)

 と話している。宇宙の秘密がまた1つ解明されるのかも知れない。

 とか何とか書いているが、虫けらは物理学などまったくわからないので、これはネットで探せる情報をくっつけてまとめただけの文章である。柱になったのは時事通信の記事だ。非常によくまとまっている。

 なお、この件に関する記事は朝日新聞も書いているのだが、そのタイトルが「超高エネルギーなニュートリノの反物質、南極で初観測」である。

 いかに虫けらが物理学音痴であっても、ニュートリノが素粒子であって物質ではない事くらいわかる。物質ではないニュートリノに反物質があるはずがない。反物質「のようなもの」と言いたかったのかも知れないが、ちょっと削り過ぎだと言えるだろう。時事通信とのレベルの差は目を覆いたくなる。物理学関係のニュースは朝日新聞をソースとしてはいけないのだろうな。


 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は11日、今年の東京オリンピックおよび来年の北京冬期オリンピックにおいて、出場選手に中国から供給される新型コロナのワクチンを提供すると発表した。

「東京五輪と北京冬季五輪への出場者らに、ワクチンの追加接種分を供給するとの申し出があった」

「これらの追加接種分のワクチンの費用は、IOCが負担する」(以上AFP)

 と述べたのだそうな。鼻高々に、自分の手柄でございみたいな顔で話したのだろう事は想像が付く。頭が悪い。極めて頭が悪い。この時点で虫けらの中では、東京オリンピックは中止し、北京オリンピックはボイコットすべきものになってしまった。無能に地位を与えてはいけないなと思う次第。


 本日はこんなところで。昨日もまったく書けていない。多少マシにはなったのだけれどな。まあ、焦っても仕方ない。様子を見ながらボチボチやって行こう。

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