第507話 2021/3/4 貧すれば鈍するとか

 本日は10時半起き。背中が張っている。また水をガブガブ飲まねばならんようだ。うがー。

 バランスの良い食事が摂れればいいのだがな。常にテーブルに肉と野菜が乗るような。しかしそれには手間もかかるし、そもそも金がかかる。貧乏人は炭水化物で腹を膨らませるしかない。そして体重は増え、体調は悪化する。この負のスパイラルを何とかしたいのだが、なかなか何ともなりそうにないのが現状である。やれやれ。


 昔から「貧すれば鈍する」という。貧しくなれば金の事ばかりが気になって、それ以外の事に気が回らない。結果、ウスノロになってしまうという意味であるが、これは虫けらのリアルタイムの現状である。現段階ではまだゴミ屋敷とまでは行かないものの、そう遠くない将来にそうなる可能性がうっすら見えている。もうすべてが面倒臭いのだ。

 そのくせソシャゲに金を使う事がやめられない。生活に困るほどの金を突っ込む訳ではないとはいえ、普通に考えれば何を優先させるべきかくらい理解できるはずだ。タバコやギャンブルに手を出していないので何とかギリギリで生活できているが、人としては完全に終わっている。いつか文章を書くのも面倒臭いと思うときがやって来るのだろうか。未来を考えると暗澹たる気分になる。

 そもそもいま日本という国が貧しくなっているからな。もちろん、本当にマジで貧しい国に比べればまだ日本は十二分に豊かな国ではあるのだが、だんだんと余裕がなくなりつつあると思う。みんな金の事ばかり気にして、それ以外に頭を回すのが億劫になっていたりしないだろうか。

 さて昨日の毎日新聞の記事なので、いったいどこまで本当なのかは知らないが、政府は東京オリンピックを今年の夏に開催した場合、海外からの観客の受け入れを見送る方向で調整に入ったらしい。ある政府関係者は「今の状況では、外国からの観客を入れるのは無理だ」と語ったそうだ。国内の観客を競技場の客席に迎え入れるかどうかは、4月に結論を出す模様。

 んー……国体かな? いやマジな話、貧した結果鈍していないか、これ。もう中止にした方が良いように思うのだが。「ここまでどれだけの金を注ぎ込んだと思っている! いまさらやめられる訳ないだろう!」というのは、ソシャゲ厨の理屈と同じである。虫けらは何が何でも東京オリンピック絶対反対という訳でもないのだが、やる意味がどこにあるのだ、この大会。

 このオリンピックでどうやって経済効果を上げようというのか。海外から観客を入れない事を前提とした大会に、海外から選手団を無制限に受け入れられるはずもなかろう。オリンピックに照準を合わせて練習しているアスリートは多かろうが、オリンピックに出られたら――比喩ではなしに――死んでもいいと考える選手が、果たしてどれだけいるのだろうか。

 て言うか、外国の選手にそんな思いを強要する大会なんて日本で開催するメリットが本当にあるのか。これ東京オリンピックに賛成か反対かのレベルの話ではすでにないだろう。スポーツ選手なら殺しても構わないか否かの話になっているような気がするのだが。

 どうしても東京でオリンピックを開催するのなら、それはそれで再延期も視野に入れるべきだ。「何が何でも今年の夏でなければならない論」は意味がわからん。オリンピック開催派はよく「どうすれば開催できるかを考えるべき」と言っているではないか。ならばウイルスの影響を無視できるレベルになるまで延期するのが東京オリンピックを開催するための最低必須条件だと思うのだが。

 虫けらは個人的にオリンピックが中止になったところで、残念でもないし悲しくもない。だが開催したい人々も多いのだろうし、それを否定するつもりもない。ならばちゃんと安全に問題なく開催できるよう、手を尽くすのが当然ではないか。その辺はどうでもいいから今年の夏で、というやり方は、いくら何でもさすがに受け入れられない。

 世界に「日本人は自国の経済のために外国人アスリートを捨て駒にした」というような評判が立つのは許容し難い。やるんなら、ちゃんとやろう。ちゃんとやるために必要なら延期もしよう。それだけの話だと思うところ。あと、あくまで個人の感想だが、来年の北京の冬期オリンピックはボイコットすべきだと思っている。


 実際のところ、オリンピックが開催されるかどうかを決めるのは、日本政府やIOCというよりも、アメリカの出方次第ではないかと思われるのだが、その新型コロナの最大の感染者数を誇るアメリカ合衆国では、ここ最近感染者数の増加傾向に鈍化が見られる。

 これを受けてテキサス州とミシシッピ州ではマスクの着用義務を解除し、飲食店の全面的な営業再開を認めた。しかしバイデン大統領は、この決定を厳しく非難している。

「大きな誤りだと思う。マスク着用が違いを生むということを今では誰もが理解していることを望む」

「この病気の性質を根本的に変化させることができる一歩手前まで来ている」

「最もしてはいけないのは、何も問題ない、マスクを外そう、コロナのことは忘れようというネアンデルタール人の考え方だ」

「科学に従うことが極めて重要だ。熱い湯で頻繁に手を洗う、マスクを着用する、対人距離を取る。どれも皆さんは分かっていることだと思う。選挙で選ばれた一部の当局者にも分かっていて欲しかったのだが」(以上CNN)

 ネアンデルタール人を持ってきたのは少し笑ってしまった。同じ内容をトランプ氏が非難するのなら「原始人」とでも言ったのかも知れないが、それを言ってしまうと現代文明生活を否定して原始生活に近い環境で暮らしている南米などの少数民族を蔑視する事になるからな、仕方なくすでに絶滅した別種の人類を持ち出してきたのだろう。イメージ戦略も大変である。

 とは言え、テキサスやミシシッピが完全に間違っているかどうかはまだわからない。これから気温が上がる訳だから、放っておいても新型コロナの感染者数は減少するだろう。ゼロにはならないだろうが、グラフは下がる。あるいは悪くても横ばいになるのではないか。その状態が続いている間に、次の冬までにワクチンが国民に行き渡れば、全体として見たときに収束に向かうかも知れない。まあ、それを一般的には「やったもの勝ち」と言うのではあるがな。


 報道によれば、菅首相の長男らからの高額な接待問題で内閣広報官を辞職した山田真貴子氏の後任に、小野日子外務副報道官の起用が決定したのだそうな。人の名前でゲラゲラ笑うほど悪趣味ではないのだが、この名前には困惑してしまった。

「ひこ?」

「にちこ?」

 と思ったら、

「ひかりこ」

 と読むらしい。そもそも「ひかりこ」と読む名前自体が珍しい。アニメなどのキャラクターにはあるようだが、それも漢字では「光子」だ。キラキラネームともDQNネームとも言い難い微妙なラインを攻めている名前である。ネーミング大好き人間としては、なかなかやるな、という感じ。まあ名前が仕事をする訳ではないのだがな。


 本日はこんなところで。昨日は何かイロイロとズタボロだった。買い物に行ったら出すカード間違えて恥かくしなあ。はあ。

 でも3000文字書けたのだから良しとするか。今日も何とか頑張ろう。

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