第342話 2020/9/20 小ネタ集

 本日は9時半起き。昨日で一仕事終わったので猛烈な脱力感。いま万感の思いを込めて汽笛が鳴る、そんなナレーションが聞こえてきそうな気分。あとは来月、最後の仕事が待っている。何とか頑張ろう。

 そんなこんなで本日は小ネタ集。始まり始まり。


 潤滑油や石けんの原料、あるいは下剤として知られるヒマシ油はトウゴマ(ヒマ)の種子から絞り出される植物油であるが、その絞りかすはすぐには捨てられない。そこからある有用な物質が取り出されるからだ。それがリシン。猛毒である。重量ベースで絞りかすの5%がリシンであるのだそうな。

 19日、アメリカの複数のメディアはトランプ大統領に宛てられた小包の中からリシンが発見されたと報じた。カナダから発送された荷物らしい。どんな状態のリシンだったのかは報道からは不明だが、一般的には触れただけで死に至るような毒ではない。従ってトランプ大統領を暗殺しようとした訳ではないのだろう。しかしその攻撃的な意図は明確と言える。カミソリの刃や弾丸や炭疽菌に見せかけた小麦粉を送りつけるのと同じ発想である。

 アメリカでは連邦捜査局(FBI)と大統領警護隊シークレットサービス、郵政検査公社(USPIS)が捜査に当たり、カナダでも捜査が行われている。これと同じような郵便物がテキサス州の複数の宛先にも送られているそうだし、犯人は案外簡単に見つかるかも知れない。

 犯人はトランプ大統領に言いたい事があるのかも知れないし、敵愾心を持つ気持ちもまったく理解できないではないが、やっている事はテロ行為であり、受け入れられるべきではない。非難され断罪されるべきである。そもそもこの行為で実際に危険にさらされるのはトランプ大統領ではない。小包の配送に携わる人々だ。無辜の市民に対する暴力的な犯罪行為は絶対に許されてはならない。早期の解決を祈る。


 アメリカのアラスカ州の裁判所は35歳の歯科医師に対し、違法な歯科業、詐欺、未必の故意ないしは認識ある過失による生命・身体危険罪などの罪で禁錮12年を言い渡したそうだ。いったい何をしたのか。

 この歯科医は麻酔の訓練を受けていなかったのに大勢の患者に対し、しかも同意を得ないまま麻酔をかけたそうで、これが患者の生命を危険にさらしたとされている。さらに低所得者向けの公的医療保険「メディケイド」で診療報酬を不正に請求した上に、上司の金まで横領していたという。

 ここまででも、まあ悪いヤツには違いない。だがもう1つ極めつけがある。この歯科医、ホバーボード(2輪でハンドルのないセグウェイみたいなヤツだ)に乗りながら患者の歯を抜き、その様子を動画に収めて友人に送っていたという。自分の技量を自慢したかったのかも知れないが、歯を抜かれている患者の側からすれば、とんでもない行為である。そら誰ぞ告発するわな。

 わざわざ藪をつついて蛇を出すような真似をしなくてもよかろうに。人間、やはり仕事は真面目にやるべきだと思った次第。


 新型コロナの感染拡大はいまも続いているが、日本国内ではスポーツイベントなどで観客を入れて開催されるのが普通の日常に戻りつつある。まだ過渡期ではあるのだけれど。

 19日、ナゴヤドームで開催されたプロ野球「中日-阪神戦」で、観客の1人が一時球場スタッフに連れ去られる事態が発生した。この観客、試合中にマスクを外し、大声を上げたという理由で注意を受けたのだそうな。まあプロ野球の試合会場で大声を出したくなる気持ちは理解できなくはない。選手に声援を送ったり、応援歌を歌ったりしたい人たちもいるだろう。普通はそういうものだ。普通は。

 しかしこの観客は、ちょっと普通ではなかった。大声で繰り返しこう叫んだらしい。

「浦和レッズ!」

 と。わざわざ説明するまでもないが、浦和レッズはサッカーのJリーグチームである。しかし何故レッズ。中日でも阪神でもなく何故レッズなのか。せめて名古屋なんだからグランパスならまだ理解できなくもないが、どうして浦和レッズの名前が出て来たのか不明である。野球よりサッカーの方が好きなのか? でもだったら何で野球の試合会場にいたのだろう。こうも意味不明だと、もう笑うしかない。何ともはや。


 新型コロナでサッカーと言えば、ドイツのアマチュアサッカーの試合で0対37という試合があったらしい。負けた方は対人距離を重視して、試合に7人しか出さなかったそうだ。そこまでするんなら試合そのものを中止すれば良かったように思うのだが、約束事とかイロイロあったのだろうか。でもアマチュアだぞ。選手の生活がかかっている訳ではない。いや、だからこそ試合に7人しか出さないなんて事ができたのかも知れないが、何か根本が間違っているような気がする。


 さてその新型コロナであるが、世界では1週間で5万人が死んでいるのだそうな。いまだ猛威を振るっていると言って良い。世界保健機関(WHO)は、

「世界の死者数と感染拡大ペースは指数関数的に激増しているわけではなく横ばい傾向にあるが、比較的小さい数値で見ると地方や地域単位では急増している」

「下火になるのは当分先」

「1週間当たりの死者数5万人は容認できない数字だ」(以上AFP)

 と、述べている模様。まあ最初の段階で押さえ込みができていればな、といまさら言っても仕方ないのだろうが、WHOが何を言っても聞く耳を持たない人々が生まれてしまったのは、WHOの自業自得である。「医療関係者はいまでもWHOを信頼している」という声もあるのだが、医療関係者以外がWHOを信頼できないと思ってしまったら、医療関係者がどれだけ頑張っても焼け石に水にならないだろうか。


 動画アプリTik Tokは今日20日からアメリカ国内ではダウンロード禁止になると18日に商務省が発表したのだが、19日にTik TokとOracle、そしてウォルマートの3社による提携が発表されると、ダウンロード禁止は27日まで延期するとの追加発表がなされた。

 トランプ大統領も19日記者団に対し、

「大枠で承認した。取り引きが成立すればすばらしいし、そうでなくてもかまわない」

「セキュリティーは100%で、少なくとも2万5000人の雇用が生まれる」(以上NHK)

 と述べた。Tik Tokとしては、当面首の皮一枚でつながった感がある。

 この問題に関連しては19日に中国が、中国の主権や中国企業の利益を損なうと判断した外国企業をリスト化して輸出入や投資を禁止・制限する新たな制度を即日施行し、アメリカへの対抗措置を表明している。もし3社の提携が上手く行った場合、果たして中国はこの対抗措置を引っ込めるのだろうか。振り上げた拳はどこかに下ろさねばならないのだが、さて。


 今日はこんなところで。当然の如く、昨日はほとんど書けていない。今日も書けないかも知れない。まあ仕方ない。それでも前には進むのだ。少しずつでも。

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