第286話 2020/7/26 政権批判とか

 本日は10時起き。雨。湿度が物凄い。三度寝くらいしているが、まあ昨日はそこそこ頑張ったし仕方ないのかも知れない。

 そんな訳で、新作『懐ソン英雄伝』を公開した。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054917604513

 いまのところ怒られる部分はないが、タイトルでだいたい想像できるかと思う。まあ怒られたら削除するだけである。


 虫けらは安倍首相が嫌いであるが、政権批判はあまりしない。ここで書いてもたいして意味はないからだ。だからといってTwitterで書くのもイロイロとアレである。アベ嫌いの人たちからそれなりに賛同される文章を書く自信はあるが、そんな事をされても全然嬉しくない。「Twitterから世の中を変えよう」とか言い出す連中と肩を並べたくはないのだ。

 Twitterで政権批判をしている皆さんには「不本意ながら」「やむにやまれず」といった側面を強調する人も多い。「誰かを批判なんてしたくない。でもアベがそうさせるのだ!」という訳である。別にそれを嘘だと言うつもりはないが、人間は誰かを攻撃する事により快感を得る生物であるという前提は忘れてはならない。そして常に「正義」にこだわり、そちら側に立ちたいと願う生物であるという事も。

 他人に向かって馬鹿だの最低だの人間のクズだの言うのは間違いなく名誉毀損であり人権侵害なのだが、その対象が時の権力者となると、途端に「表現の自由」によって守られる側となる。それどころか「悪い権力者に立ち向かう英雄的行為」扱いをする困った連中に賞賛され、これが正しい行為であると思い込む。しかし客観的に見れば、単に安全圏から石を投げつけているだけに過ぎない。それはただの卑怯な暴力ではないだろうか。

 無論、権力の監視は国民の義務である。権力者に権力を与えてやったのは国民であり、権力者は国民の意思を尊重しなければならない立場にある。権力を濫用する者、あるいは権力を持ちながら何もしない者は、批判され糾弾されるのが当然と言える。しかしそれにはそれなりのやり方があり、国民の側に決断も覚悟も必要とされる。総理大臣を悪口雑言で罵倒するだけで何かが得られるなんて簡単な話ではないし、そうであってはならない。政権を転覆させたいのであれば戦略を立て、策を用いて計画的に勢力を拡大すべきであって、わーわー騒いでいるだけで棚からぼた餅が落ちてくるだろうと考えるのは愚昧としか言いようがない。

「多くの国民にはこれしか手段がないのだ!」と主張する声もあるのだろうが、そう主張する者が率先して国民をまとめ上げれば、もう少し変わった動き方もできるだろう。でもそれをしない。誰だって面倒臭い事はしたくないからな。他の多くの者のために自らが捨て石になるより、自分がいかに楽をするかの方が大事なのが普通の人間である。これもまた前提条件なのだ。

 そんな訳で政権批判に批判的な虫けらだが、今日はネタが何もないので政権批判でもしてみようと思う。NHKが本日放送した『日曜討論』に加藤厚労相が出演し、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている現状について、

「若い人の比率が多いことや、必ずしも重症者数は増えてはいないこと、感染ルートが追えていない割合がまだ低いことなど、緊急事態宣言の時とは必ずしも同じ状況にはないと思う」(NHK)

 と述べた。アレか。同じ状況じゃなきゃ緊急事態宣言が出せないという縛りプレイでもしてるのか。状況は変化するものである。変化してから対応しても遅いという発想はないのだろうか。また加藤氏はこうも述べている。

「一定程度の感染者が出る中で、継続して息長く対応していくことが必要だ。医療現場は当初からずっと緊張感の中で疲弊しているという話もあったが、どういう仕組みをとれば、負担を軽減しながら、ほかの病気への対応も行えるような持続的な医療提供体制を作っていけるのか考えていかなければならない」(NHK)

 いまの段階でそれを言うのか。4月くらいの発言ならまだわかるが、もう7月終わるぞ。「スピーディ」とか「先手先手」とか言ってた割に随分とノンビリされていらっしゃいますね。政府は精神と時の部屋にでも入ってるのだろうか。国民とは時間の流れが違う場所にいるような気がしてならない。

 政府が新型コロナウイルスについて、世の中は騒ぎすぎであると軽く考えているのなら、もしくは逆にもうどうしようもないお手上げ状態だと思うのなら、それを国民に伝えるべきである。何かをするかのような、何かができるかのようなポーズを見せ続けても、それだけでは何の意味もない。時間の無駄であるし、無意味に感染が拡大するだけだ。「もうこれ以上国にできる事は何もない」とでも言えば、国民は活動を自粛するのではないか。もちろん政権は倒れるだろうが、そこまで含めて権力者の仕事と言える。自分たちの給料の心配の前に、キチンと最後まで仕事をまっとうしてもらいたいと思うところ。


 新型コロナと言えば、北朝鮮の朝鮮中央通信が26日、開城ケソンで新型コロナウイルスの感染疑い例が報告されたとして、金正恩委員長が緊急会議を招集したと報じた。

 ただこの感染例の対象人物は3年前に脱北して韓国に亡命し、今回開城から不法に北朝鮮領内に侵入した、と朝鮮中央通信は報じているので、どこまで本当なのかは不明である。国内の新型コロナウイルスの感染拡大を隠しきれなくなって、韓国に責任をなすりつけようとしている可能性もある。果たして韓国政府がどんな反応を示すだろうか。


 これも新型コロナ関連と言えば言えるのか。全国の放送局や放送関連プロダクションが加盟している民放労連から、テレビ朝日が脱退したそうだ。脱退の理由としては、「運動方針に対する考え方の違いのほか、テレビ広告費の低迷や新型コロナウイルスの影響で業績が厳しくなる中、組合費の負担が重くなったことを挙げている」(共同通信)のだそうな。キー局の脱退は初めてらしい。

 まあ労組と言っても要は組織である以上、集金システムとしての側面は常にあるのだろう。いったい誰のための、何のための労組なのかと考えれば、こういう選択は十分にあり得る。ただこの先メーデーとか春闘とかのニュースを、テレ朝はどんな視点で伝えるのだろうな。その程度どうでもいいのかも知れないが。


 本日はこんなところで。昨日は『魔獣奉賛士』も『懐ソン英雄伝』も1000文字ちょっと書けて更新できたし、まあまあ順調だった。今日も書けると良いのだけれど、1日休むという手もある。さてどうしたものか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る