第246話 2020/6/16 嫌がらせとか

 本日は10時起き。朝飯食ったり、犬の散歩したり、鳥の世話したりしてたらもう12時である。やる気が削がれる事この上ない。はあ、ため息ばかりが湧いて出て来る。しかもまた今日も暑い。何重苦だ。

 ああ、そうそう。マスクが届いた。しかし申し訳ないが、使う事はないだろう。不織布マスクですら暑いのに、布マスクはさすがになあ。まあ、持っていればいつか役に立つかも知れない。お守りか。


 他人に嫌がらせをする者が近所にいると困る。虫けらが以前住んでいた場所には、何か気に入らない事があるとすぐ警察を呼ぶ爺さんがいたりした。しかしこの現代のネット社会、近くにいなくても困るものだ。

 eBayと言えば、日本でもよく知られているネットオークションのサイトである。アメリカの司法当局が15日に発表したところによると、このeBayの当時の元役員ら6人が、自社に批判的な記事を掲載したニュースレターの発行人と編集者のカップルに対し、様々な嫌がらせをしていたらしい。

 ちなみにどんな嫌がらせかと言えば、AFPの記事によれば、ブタの胎児やハロウィーン用の血まみれのブタの仮面、葬儀用の花輪、配偶者との死別を乗り越える方法に関する本やポルノグラフィー、そして生きたゴキブリの入った箱などを送りつけたそうだ。

 またTwitterでこのニュースレターを非難する投稿を繰り返し、カップルの車にGPS装置を仕掛けて2人の行動を監視しようとしたり、さらには数回に渡ってカップルの自宅を直接訪れたりもしていたとの事。どうせピンポンダッシュだろうが。

 嫌がらせをする人間の気持ちは理解出来なくはない。本人の前で指をさして「おまえが気に入らない」などと言う度胸はないのである。そもそもそんな価値があるとは思っていない。相手をゴミのように考えているから、ゴミに相応しい対応をしてやろう、みたいな感覚なのだろう。実のところ虫けらにもそういう一面はある。実際に行動するかどうかは別として、考える方向性としては、虫けらの中にも共感する部分はあるのだ。安全圏から遠距離攻撃をするのが一番楽だしな。

 50代の役員から20代の従業員までの6人は、eBayの社内調査を経て2019年の9月に解雇されたらしい。しかしその事をeBayが公表したという報道はない。まあ、あんまり格好の良い話ではないしな、できれば隠したい気持ちは理解できる。こんな幼稚な発想をする人間を役員にしていたというのは、有名企業としてはさすがに恥ずかしいだろう。

 おそらくだが、この6人に罪悪感はなかったのではないか。ちょっとしたイタズラの延長線上で、悪ノリが過ぎたくらいの感じであったのだろうと思う。自分たちを不当に非難する連中に天誅を下してやる、みたいなおかしな正義感もあったかも知れない。まさか仕事をクビになるなど考えてもいなかったろうし、まして警察沙汰になるとは。

 もちろん、だから許してやれとは思わない。やった事に対する罰は受けるべきである。ただ人間はちょっと間違えば、罪悪感もなしに他人を傷つけるものだ。誰にだってそうなる可能性はある。それは忘れるべきではないだろう。


 当たり前の話だが、嫌がらせをするのはアメリカ人だけではない。日本人だって負けてはいない。埼玉県警は15日、市役所の窓口において、

「ガソリンをかぶって火をつけるぞ」

「何人犠牲者が出るかわからない」(以上産経新聞)

 とわめき倒した容疑で、48歳の男を現行犯逮捕した。男は調べに対し、「市の対応に腹が立った」と述べているそうだが、いったい何に腹が立ったのか。それは例の10万円の給付が遅すぎる、という事であったらしい。

 と、ここで1つ勘違いを指摘しなくてはならない。ここまで読んだ方はこう思ったはずだ。「そんなに早く10万円が欲しかったのだなあ」と。確かに、新型コロナのせいで収入が途絶え、一刻も早く10万円の給付がなければ首を括らねばならないような人も、世の中には沢山いるだろう。しかし、違うのだ。この事件を報じる産経新聞の記事は、こう締めくくられている。

「容疑者は窓口で、給付金に関し『支給が遅い』と訴えていた。給付金自体はすでに受け取っていたという」

 なんじゃそら。まあ、アレだ。この男は正義のクレーマーのつもりだったのかも知れない。世のため人のために、自分が行動を起こさねば、みたいな。市役所にとっては、何とも迷惑な話。


 アメリカ軍の撤退が決まっているアフガニスタンでは、反政府武装勢力タリバンによる攻撃で、1週間に422人の治安要員が死傷しているらしい。もちろん、アメリカ軍に対する攻撃はない。だからアメリカ軍としても迂闊に動けないのだろう。アフガニスタンの国家安全保障会議の報道官は14日、「(タリバンは)全土での攻撃を減らすどころか、逆に増やしている」(AFP)と明らかにしている。

 アメリカとの停戦が合意されたいま、タリバンがなすべき事は、アフガニスタン政府の勢力を削り、今後の展開の主導権を握る事である。非情にわかりやすい。対するアフガニスタン政府は、内部で2大派閥による権力闘争が続いており、身動きが取れないのだろう。国が滅びる寸前だというのに、人間はなかなか利口にはなれないものだ。


 そのアフガニスタンでは、いま新型コロナの感染拡大が続いているため、ポリオ(急性灰白髄炎)のワクチン接種が進まず、ポリオ患者が少しずつ増えているらしい。特にタリバンが「ワクチンはイスラム教徒の子どもたちを不妊にするための西側諸国の陰謀であり、予防接種運動はスパイ活動なのだ」と主張しているのだそうな。ワクチン否定派はどこの国でも厄介な連中だが、まったく困った話である。


 俗に地上イージスと呼ばれる『イージス・アショア』の山口県と秋田県への配備が停止された。15日に河野防衛大臣が表明したもの。理由をごく簡単に言えば、金と時間がかかりすぎるという事らしい。

 まあ、そういう事もあるだろう。既製品を買ってきてポンと置くだけ、てな訳には行かない世界である。ただでさえ国家機密や企業秘密てんこ盛りの兵器を、日本の事情に合わせてカスタマイズしなくてはならないのだ。上手く行かない場合もあるのではないか。

 過去の説明との整合性を問われるのは仕方ないが、別に河野氏が勝手に配備を決定して、勝手に配備をやめた訳ではない。河野氏1人を責めても意味がないと思うし、ダメだと思った物からは、傷が浅い段階で手を引くのは当然であろう。責任は問われなくてはならんが、感情論をぶつけるのはやめておいた方が良いと思うところ。


 昨日書いた、頭にハサミが刺さって死んでいた女性であるが、死因は熱中症であると警察が発表した。熱中症で意識を失って倒れた際に、偶然ハサミが頭に刺さったのだろうと。ホントだろうか。何か出来過ぎているようで疑わしいのだが。


 本日はこんなところで。しかし暑い。ダルい。

 昨日はほぼ休養日だった。何も進んでいない。BSプレミアムで放送された『病院坂の首縊りの家』を見た。市川崑監督の。予算がないのが見え見えで、ハッキリ言って面白くない。とは言え、自分のミステリーの方向性がそんなにおかしくはないと感じられたので、まあその点は収穫であった。

 さて、今日は頑張れるだろうか。何とかしたいところ。

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