第103話 2020/1/25 ドーナツとか

 本日は4時起き。二度寝しなきゃいいんだが。余裕があるって大事よ。

 読みたい本がある。手元にある本もあればまだ買っていない本もある。だが時間がない。圧倒的に時間が足りない。いったいどうすれば良いのか。とりあえずAmazonの欲しい物リストが増えて行く。うがー。ちなみにいま手元にない本で読みたいのが、『マーダーボット・ダイアリー』。すんげえ読みたい。

 とは言え、時間以前に金がないしな。ああ、何とかならんものだろうか。


 昔から「理屈と膏薬はどこにでもつく」と言うものの、現代においては膏薬を知らない人も多かろう。いまでも『オロナインH軟膏』とかに名前が残っているので、ある程度想像はできるだろうが、要はいろんな物を混ぜて作った、ドロッとした外用薬である。これをまず布に塗りつけ、そして傷やできもののある患部に当てるのだ。まあ外傷用の湿布薬みたいなものだと考えて良い。上記のことわざは、この膏薬が大変に良くくっついたからできた言葉で、実際、日本の接着剤開発は膏薬に源流があるとも言われている。

 その膏薬と同じくらい、理屈というのもどこにでもつくのだが、理屈として筋が通っているものだけがつく訳ではない。筋が通っていなくてもつく。通っていない方がさらに良くつくかも知れない。文句とか、あるいはイチャモンというヤツであるな。

 ちなみにイチャモンのイチャは「いちゃいちゃする」と同源の言葉であり、本来的には「揉める、言い争う」の意味がある。モンは文句のモンであるらしい。言い争いの際の文句が、文句のための文句へと意味が変化したのだろう。 

 さて20日の事。カナダのトルドー首相がTwitterに「ウィニペグの最高の店で閣議を丸一日過ごせるようにかき集めました。燃料をありがとう」と投稿した。ドーナツの箱を山ほど抱えた写真を添えて。これが物議を醸しているという。

 ウィニペグは街の名前であり、そこにあるドーナツ専門店で閣議の「燃料」としてドーナツを買い込んだ、というそれだけの話なのに、いったいどこに物議を醸す部分があるのか。別に代金を支払わなかった訳ではないし、ツイートするのに店の許可を得なかった訳でもない。どうやらCNNによれば、「コーヒーチェーンで売っている1箱10カナダドル(約830円)のドーナツではだめなのか」という事らしい。

 写真に写っているのは大きな箱が5つと小さな箱が2つ、この店の12個入りのドーナツの値段は、レギュラーで1箱35カナダドル、スペシャルなら1箱47カナダドルするそうだ。確かに結構な値段はするが、せいぜい300カナダドル、日本円なら2万5000円程度の買い物ではないか。「何と贅沢な!」と叩かれねばならんほどの出費とも思えない。ハッキリ言って、イチャモンである。

 もちろん、カナダにだって貧富の差はある。貧しい人々は1個3ドルも4ドルもするドーナツなど食べられないし、上に立つ者はそこに配慮せよという意見も、まったく理解できないではない。

 しかしそれなら高級ドーナツ屋はすべて潰れてしまえばいいのか、といえばそんな事はあるまい。そうした店もまたカナダの経済を支える力の1つであるし、カナダの首相ならダンキンドーナツで買うより地元のドーナツ店に金を落とす方が評価されよう。別に保守派層に媚びを売れと言うつもりはないが、国家を代表する人間が自国産業の保護を重視している姿勢を見せて、叩かれる筋合いはない。

 今回の事も、迂闊な行動で庶民感情を悪化させた、と取るべきではないのかも知れない。カナダ人が全員トルドー首相を支持している訳ではないしな。単に足を引っ張りたい反トルドー陣営が噛み付いただけという可能性もある。

 ドーナツ店は批判の声を受けて、「ドーナツの価格は地元の原料を使って高い品質を維持し、従業員に生活費をまかなえる賃金を払っている結果だ」(CNN)と主張しているそうだが、これは本来必要のない手間である。カナダにも馬鹿な原価厨が居るのだろうか。何とも可哀想な気がするところ。


 カナダの隣国アメリカの上院ではいま、トランプ大統領の弾劾裁判が行われているが、退屈に負ける上院議員が続出しているらしい。居眠り、クロスワードパズルに紙飛行機、ヒソヒソ話にガムを噛んだりチョコを食べたり、途中退席は禁じられているはずなのに何度も退席したり、中には本を読んだりハンドスピナーを回している議員も居たそうだ。

 しかもこれが、トランプ氏を擁護している与党共和党の議員だけならまだしも、攻撃する立場の野党民主党の議員までもがこうした中に加わっているようで、そこにはサンダース氏やウォーレン氏といった民主党の大統領候補になる可能性のある議員も居るとのこと。

 国会議員の質については、日本もまったく他国を笑えないのではあるが、それにしても酷いな。日本の議員には議場からスマホでブログを更新したりするのが居るが、そのレベルを大きく超えている気がする。さすがにハンドスピナーはなかろう。

 まあ、今回の弾劾裁判は結果が見えている。どう転んでもトランプ大統領の罷免はない。それを思えば無駄に時間を費やしている気分になっても、仕方ないのかも知れないが、どちらかと言えば民主党にダメージが大きいな。

 ここで何とか「共和党とは違う」という面を見せられれば良かったのに、自ら進んで似たり寄ったりであると認めたのだ、国民とすれば「じゃあいまのままで良いか」になるだろう。見事に墓穴を掘った感がある。トランプ大統領の2期目は盤石であろう。何とも面白くない。


 そのアメリカは出生地主義、つまりアメリカ国内で生まれた子供は自動的にアメリカ国籍を取得できる、というルールの国であるが、24日より新規則が施行され、外国人の妊婦が子どもにアメリカ国籍を取得させる目的で渡航する、いわゆる「出産旅行(バースツーリズム)」が制限された。出産旅行を目的としていると覚しき旅行者には、短期滞在用のビザ「B-1」「B-2」を発給しない方針であるという。

 ただしこの規則は、ビザ免除プログラムに参加する欧州などの39カ国には適用されない。

 とは言え、妊娠はプライバシーに関わる事であるから、ビザの発給担当者が「妊娠してますか?」などとそう簡単には聞けないらしく、現場は対応に苦慮する見込みであるそうだ。上の方で方針だけ決めて、細かい事は現場に丸投げ、というのはどこの業界でも聞く話ではあるが、アメリカの行政も例外ではないのだろう。


 アメリカの話題でもう1つ。TikTokといえば中華製の動画共有アプリであるが、アメリカのTikTokではいま、「コンセントチャレンジ」が流行っているのだそうな。コンセントチャレンジとは何か。携帯電話の充電器と1セント硬貨で、コンセントから火花を出す事らしい。一言で言って、馬鹿である。

 やり方は説明しないが、危険なんてもんじゃない。一般家庭でやろうものなら簡単に火事になるし、感電の危険性もある。普通のレベルの脳みそをしていたらやらない事だが、世の中にはとんでもない馬鹿が居るので、真似をするヤツが居るのは大前提だ。おそらく日本でもやる馬鹿は出て来るだろう。早い段階で対策をしておく必要はあると思う。


 本日はこんなところか。結局二度寝はしなかったな。

 昨日は2500文字ほど書けた。まあ順調である。ミステリーは10万字ほどを目指しているのだが、このペースで行くとギリギリ達しないかもしれない。でも何とか賞に応募できる枚数はクリアできるだろう。今日も頑張って頭をひねるとしよう。

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