第5話「ドッグフード」
「ジョンこっちおいで!ふむふむ、なるほど、この説明書によると、この装置をジョンの頭に取り付けると、この別モニターにジョンの考えてることが言葉で表示されるのか」
これはまずい。
あの機械が本物だとすると、このままではたかし君に俺の知能の高さがバレてしまう。
どうしたものか?
とりあえず頭の中で「ドッグフード」のことだけを考えてみよう。上手くやり過ごせるだろうか?
※
「さて、装着完了っと。どれどれ?モニターには何が書かれるのかなぁ」
『ドッグフード』
「あれ?ドッグフードとしか書かれてない?」
『ドッグフード』
「他には何か出てこないのかなぁ?」
『ドッグフード食べたい』
「ぷぷっ!ジョンのやつ食べ物のことしか考えてないや」
『ドッグフードまだかな』
「ぷぷぷ。なーんだ、つまんないなぁ。もっとジョンのこと知りたかったのになぁ。ジョンはドッグフードのことしか考えていないや。それともこの機械がやっぱり嘘っぱちだったのかなぁ」
【ピンポーン!】
ワンワン!
『誰だ!?岡本家を守らなければ!いやしかし、今は色々とまずい!!』
【こんにちはー、宅配便でーす】
ワンワン!
『30代男性の声、声質から身長180センチ、体重70キロ』
「あれ!?あれれ!?ジョン!?」
『たかし君とお母さんを守る!』
「ジョン!?」
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