第70話 いざ、魔法学校へ

 

 レトレシア魔術大学の女子寮に変質者が現れたという号外が発表されてから早いもので1週間が過ぎた。


 王都ではしばらく変質者の話題で持ちきりだったが、ようやくそのブームも下火になろうとしているところだ。

 あの事件以来、ビクビクしながら修練場に通う日々を過ごしていたこちらとしては嬉しい事である。


 というのも、号外には変質者の特徴がバッチリ書かれており「黒髪、身長150センチ」と王都民の頭には犯人の情報がインプットされてしまっていたからだ。

 やはりフードを被っても髪色と身長は大まかにバレてしまっていたらしい。


 目の色までは書かれていなかったので、あの時サティの部屋にいた女子たちのことは、上手く説得して口止めしてくれたんだろう。

 ありがたいことだ。

 今度サティにお肉でもご馳走してあげなくてはいけまい。


 レトレシア区の大通りをあるく。


 1週間たって変質者の話題が下火になったとはいえ、町中では未だに面白がって話している連中がいた。


「いやぁ〜でもよくやったもんだよなぁ。天下のレトレシア女子寮に単独侵入なんてよぉ」

「はは、犯人は間違いなく勇者だな! 噂に名高いウィケ・ルーツなんじゃねぇのか?」

「黒髪で子供らしい……っ、ん? 誰だよ、ウィケ・ルーツって。今のルーツ家の勇者はトラ・ルーツだろ? なんだ、変わったのか?」

「お前知らねぇのかよ。情報が古いぜぇ。ルーツは何年か前にとっくに世代交代してる」


 通りかかったチョコレートハウスの前で何やら面白い事を話している。

 カフェの外でチョコレートを飲みながら会話する男2人の会話へ柵に寄りかかって耳を傾ける。


 勇者か。

 勇者ってのはあの勇者だろうか。

 この世界にいんのかい、勇者。


 頭の中に剣と盾を持った勇者の姿を思い描く。


 俺は生まれた環境が特殊で、すぐに世界の裏側みたいなところOBに目をつけられてしまったため、表の世界事情に少々疎くなってしまっている節がある。


 思えば、アディが吸血鬼ってこともあって実家は町外れの森の中だし、俺は毎日剣振って拳砕いて生きてきたから、市民が日々の生活の中で身につける、常識という世情に触れる機会がなかったとも言える。


 話題の流れに意識してついていかないと、学生同士の会話に取り残されてしまう。

 ここは俺が元いた田舎町ではないのだ。


 国一番の都会なのさ。

 周りに置いてけぼりにされないよう、しがみついていかないとだな。


「あぁそういえば変質者と間違われた男がイストジパングの勇者の家系だって噂聞いたぞ」

「イストジパング? どこだよ、それ」

「お前知らねぇのかよ! 本当に遅れてんなぁ!」

「それって知ってなきゃまずいやつなのか?」


 男の片割れはずいぶんと世情に疎いと見える。

 俺も男と同じポジショニングなので、ぜひともトレンドの話題を詳しく聞きておきたいところだ。


 そのイストジパングとかって国、俺も知らないんだよ。

 世界地図を読んでこの大陸の主要国家は全て把握していたはずなんだけどな。

 地図の国々のなかには、イストジパングなる国はなかった。


 新しく建国された国なのか?

 そのイストジパングなる国の存在を知っていることが、俺の知らないうちに常識になっている可能性もある。


 俺は流行に取り残されたくはないのだ。

 さぁ聞かせてくれ。


「おうよ! なんでと、ちらほら見かける流浪人の反りの入った剣はイストジパングで造られたもんらしいんだ。繊細な分、荒くれの冒険者には向かないが使える奴が使えばピカイチの切れ味をーーおい、なんだガキ!」

「っ、なんだこいつ、盗み聞きするならもっと上手くやれ!」

「ふぇ?」


 声に反応して後方を振り向く。

 2人の大人ががっつり俺のことを睨みつけて来ていた。


「ぁ、あの、すみません」


 あまりに聞きたい欲が強かったせいで、柵に寄りかかり過ぎたようだ。


「たくよっ!」

「ほら! どっか行け!」


 男たちに追い払われ、チョコレートハウスから遠ざかる。


 クソ、いいところだったのに肝心のイストジパングについて聞かなかった。

 俺のおかげで変質者の話題で盛り上がれるんだから、話くらい盗み聞きさせてくれたっていいだろうが。


「たくよ!」


 とんでも理屈で盗み聞き聞きを正当化しながら、イライラを隠さず道端の小石をけとばす。


 ーーバンッ


「ぁ」


 小石を蹴る力が思ったより強くなり過ぎてしまった。

 強化された脚力によって打ち出された小石は存外に大きなエネルギーを持って飛んでいく。


 ーーギィンッ


 金属がぶつかりあうような音を響く。

 向かい側から、通りを歩いてきていた男性に当たってしまった。それもかなりがっつりと。


「.あ、す、すみません!」

「いえいえ。気にすることはありませんよ」


 頭を下げることを手で制され、大柄の男は穏やかな声で言った。


 顔を上げてしっかりと男の姿を捉える。

 あ、この人そっちの人か。

 一瞬でどういう感じの人か理解することが出来た。


「あの、結構な勢いで膝に当たっちゃったと思うんですけど、ケガとかはーー」

「はは、大丈夫です。私は神のご加護を授かっております故に。ぼうやは人を心配できる、優しい心を持っているのですね」


 全体的に灰色で統一された外套を着ており、インナーは黒シャツに地味なズボン。

 派手さを極力抑えた格好であふ。

 首からは十字架(この世界では聖トニーを象徴する)マークのネックレスを掛けている。


 両手に付けている真っ白手袋には、なにやら宗教的な意味合いを持ってそうなマークが刺繍されてある。

 きっと聖職者なんだろう。


「おや?」


 聖職者の目が細められる。


「その左手はどうしたんですのか? 酷い火傷を負っているようですが」

「あ、あーこれですか」


 醜い火傷を負った左手が注意を引いてしまったみたいだ。

 うーん、人に会うたびに左手の火傷について聞かれるのは面倒だな。

 これから大学でさらに人に会う機会が増えるだろうし、手袋でも買って隠した方がいいかもしれない。


「昔、魔法に失敗しちゃって、へへ」

「おや、そうなのですか。可哀想に」


 彼は哀れむように俺の左手に両手を添えた。


「もし、家でご両親に酷いことをされていたり、困ったことがあったらいつでもトニー教会へ。

 私の名前はマーライアス・アルハンブラ。

 崇高にして唯一の神、ノウ・トニーの元へ迷える子羊を導く役目を授かりし神父であります。教会は常に人々の味方です」


 聖職者ーーアルハンブラ神父が添えていた手を離した。


「わかりました。丁寧にありがとうございます」

「いえ礼には及びませんとも。それでは、あなたに聖トニーの御祝福があらんことを。ライプン」


 神父はそう言って胸の前で十字を切る。

 異世界でも十字には宗教的意味合いがあるのか。


「では、失礼いたします」


 アルハンブラ神父はそう言って軽く一礼して、俺の隣を通り抜けて歩いて行ってしまった。


「本物の聖人だ」


 遠ざかる大きな背中を見送りながら、なんとなしに呟く。

 元の世界ではああいった聖職者と出会う機会がなかったので、自分のイメージ通りの神父にあったことにちょっと感動していた。


 神父の背中から視線を外し、再び大通りを歩き出す。


 今日も今日とて修行をしなくてはいけないからな。


 ー


 数日後。


 遺跡街の地下にあるドーム、修練場。


 ーーパァァンッ


「ふぅ。うん、良い感じ」

「″いくらでも速く出来そうだね!″」

「だな」


 未だにサティやゲンゼからの接触はない。


 女子寮侵入事件以来、俺からサティのいる女子寮に行くことが出来なくなってしまったため、現状の俺にはトチクルイ荘で2人から来てくれるのを待つしか出来ない。


 いつも修行終わりに、受付でマリやクレアさんに俺への客が来なかったか聞いているのだが、事件発生1週間以内はもちろん、今日まで一度も客は来なかった。


「フルァッ! フラァッ!」


 ーーパァァァンッパァァァンッ


 サティは事件のせいで何か厄介な事に巻き込まれていると考えても、ゲンゼは会いに来てくれてもいいだろうに。


 それともゲンゼにも何か来れない理由があるのだろうか?

 わからない。

 もう少しで入学式だと言うのに、同郷の友人たちと合流できないままなんて。寂しいじゃないか。


 俺はこう見えて結構寂しがり屋なのだ。

 故郷クルクマから遠く離れた王都ローレシア。


 銀髪少女と何人かの知り合いが出来たお陰で孤独を感じる事なく過ごせているが、同じクルクマから来たサティやゲンゼに会いたい気持ちは強い。


「フウァッ!」


 だが、ある意味ではそれで良かったとも今は思っていたりもする。

 修行がはかどるからな。


「今の1回だよな?」

「″うん! 1回しか聞こえなかった! やったぁ〜また記録更新だね!″」


 俺は修練場での修行の1つに趣味を見いだしていた。

 最近のマイブームである「速すぎて1回だけ音が聞こえるパンチチャレンジ(自己測定)」だ。


「ふう、まだまだいけそう」

「″ふきふき°」


 アーカムが霊体のタオルで汗を拭ってくれる。

 最近は霊体としての技量が上がったのか、この半透明のタオルによる接触にもちゃんとした感触がある。

 汗もしっかりと拭ってくれる優秀なマネージャーだ。


「次は16発か」

「″そっ、さっきので15発、次で16発だぁ!″」

「おっしゃ!」


 左腕を軽く下げ、レザー流拳術とボクシングを合わせた開発中の独自の戦闘スタイル、

 レザー流拳術「アーカムスタイル」の構えを取る。


 このアーカムスタイルを開拓していくのは結構楽しい。

 元の世界では考えられなかった圧倒的な人間の地力と、現代格闘技の技法をこの俺が融合させていくのだ。まさに二世界を繋ぐ科学と魔法の格闘術だ。


「ふぅ……ハァアッ!」


 左腕をムチのイメージでしならせる。

 目にも留まらぬ速さで連続させ、振りながら剣圧の超筋力補正で音速を超えるパンチを高速で繰り出す。


 ーーパァァァァンパンッ


「ふぅ、2」


 腕の捻り、鎧圧のコントロールを意識しないで放つこの瞬間15発高速フリッカーが、今の俺の出せる最速の連打だ。


 ただ、剣圧で強化しているといっても、まず重さが足りない。やりようはあるのだが、それでもまだ軽いパンチなので格下相手にしか通用しないだろう。

 それもどうせなら剣気圧無しか鎧圧が紙みたいに薄いやつが望ましい。


「って、こんなふざけたパンチじゃアヴォンには1ミリも効果がないか」

「″うーん、たしかにアヴォンの鎧圧前じゃただの高速ソフトタッチだもんね。それにそもそも当たらなそう″」


 俺がやらなければいけないのは強敵との戦い方だ。

 断じて一般市民と喧嘩して、簡単に勝つパンチを磨くことが俺の目的ではない。


 もし今のフリッカーに左腕の捻りを意識するのと「鎧圧」を螺旋状に回転させるコントロールを加える事が出来れば、

 威力面でも相当な期待が出来るだろうが、今の俺ではそこまでの精密な「剣気圧」コントロールを用いた攻撃は出来ない。


 このアーカムスタイルの修行は言うなれば「逃げ」なのだ。


 こんな事したって大した意味が無いのはわかってるが、どうも俺は精神が弱いらしい。

 たしかに毎日修行はしているのだが、その修行の中にどうしても甘えが生まれて、楽しい修行ばっかやってしまう。


「はぁ全く……次は『双天一流』練習するか。ほらアーカム中に戻って」

「″オーケー!″」


 これではいけない。


 こんなんじゃ狩人になれない。


 ー


「はい、来ました。俺のターン!」


 早朝。「和室」から意識が肉体へと帰還したと同時に俺はベッドから飛び起きた。


 タオルを持って素早く部屋を飛び出し、顔を洗って部屋に戻る。

 速攻で長剣とカルイ刀だけ持って中庭に出て素振りをする。


「ふん、ふふんふーん」


 ーーヒュンッヒュンッ


 空気を切り裂く良い音が朝のアパートに一日の始まりを告げる。


 俺が剣を振れるのは「トチクルイ荘」と修練場だけだ。

 人に見られないように気を使わなければいけないので、この圧倒的に人気のない入居者が俺だけのアパートでも無ければ、剣を振ることは叶わなかっただろう。


 いや、違うか。


 俺が追い出してんだった。

 以前、リサラのせいで部屋が壊れたことによって、俺以外の住人は軒並み出て行ってしまったのだ。


 そのため今現在は居者の俺とクレアさんにマリしか、この「トチクルイ荘」には住んでいない。


 住人の出て行く理由が俺にあると判明した時は、本当に大変だった。

 マリには死ぬほど怒られ、家賃を5倍くらい多く払わされるはめになったのだから。


 マリには「成長期の私が食べれなくて、育たなかったら責任取れるの!?」っという感じの気まづいキレ方をされてしまったので、

 何も言い返せずに、法外な家賃をふんだくられている始末だ。


 まぁお金なら、しばらく困らないくらいには持っているので、なんとか上手くやれてはいる。


「ふん、ふふんふーん」


 ーーヒュンッヒュンッ


「ふぅあっ! んー! はぁ……おはよ、アーカム。なんだか今朝は気分が良さそうだねぇ」


 寝巻き姿のマリが怪しい足取りでやってきた。

 大あくびをしながら、フラットな体をめいいっぱい伸ばしている。


「まーあーねー」


 ーーヒュンッヒュンッ


 毎朝の日課をこなす俺の元へ、寝ぼけたマリがやってくるのもまた、ここ最近のお決まりとなっている。


 マリはトポトポと歩いてきて、近くの縁側まで来て座り込んだ。

 俺が剣を振り回していると言うのに、近くに座らないでほしいのだが、これが何度言っても言うことを聞いてくれない。


 肝が座り過ぎているのだ。


「はぁうぁー! んー!」


 再び大きく伸びをして寝ぼけ眼をこするマリ。

 チラチラとおへそが寝巻きから見えてしまっていて、なんだが気持ちが落ち着かない。


「くぅ、くぅ」


 不遜な態度のマリは縁側で堂々と二度寝を始めた。

 これもいつものことだ。


「うぅ、寒い……」

「ここで寝るなよ。布団で寝ろよ」


 縁側で丸くなりながら朝の気温に気合いで耐えるマリ。

 訳がわからない。

 寒いなら普通に布団で寝てくればいいのに。


 それに今日はサービスショットと言わんばかりに、寝巻きが肩口まではだけてしまっている。


 いや、いつもはだけてるか。


 ーーヒュンッヒュンッ


 無防備に縁側で眠るマリがチラチラと視界に入り、ドギマギしてしまい集中できない。


「くぅ、くぅ」


 クソっ、なんでそんな安心しきった寝顔をするんだ。

 ちょっと可愛いじゃないか。


「はぁ。クレアさーん! 助けてくださーい!」


 剣を振る手を止めて、はだけたマリの寝巻きを直してあげる。


「おや? 今日もかい。すまんね、アーカムくん。うちのマリが」

「むにゅむにゅ」


 俺が呼ぶと待機でもしていたかのように、角から大家のクレアさんが出てきた。


「本当ですよ。これ僕じゃなかったら変な事されても文句言えないですからね」

「はっは! たしかにちょっとこの子は人を信用しすぎる節があるかね」


 クレアさんはマリを抱っこしながら言う。


「ただ、これほど懐くことは珍しいね。きっとマリはアーカムくんを信頼しているのさ」

「信頼、ですか。まだそんな時間お互いのこと知らないのに。そんな信頼されることやってないですよ」


 優しく自分の孫の頭を撫でながら、クレアさんはニコリと笑う。

 俺は嘆息して、素振りを再開することにした。


 ーーヒュンッヒュンッ


 空気を切り裂く真剣な音が王都ローレシアの朝を知らせる。


「重心が前すぎかね、リラックスし過ぎだよ」

「ぇ、はい?」


 クレアさんはそれだけ言うと、マリを抱っこしたまま、快活な笑いをアパートに響かせて事務所の奥へと消えて行ってしまった。


「重心が、前?」


 俺は日頃のクレアさんの事を見ているので、彼女が剣を振っていた経験があるのは薄々気づいている。

 ふくよかなおばあちゃんなのだが、その歩き姿は研ぎ澄まされた刃のごとく、美しく体の軸が全くぶれないのだ。

 どんなにシチュー煮込んでてもああはならない。


「もうちょい後ろに重心を置けってことかな。リラックスし過ぎか……」


 俺はクレアさんの行った通りに背筋を僅かに力ませ実践してみた。


 ーーヒォンッ


「ん、速くなった」


 クレアさんの僅かなアドバイスを実施するだけで、剣速が上がった。


 何者だよ、あのばあさん。


 俺は事務所の扉を見ながら、驚愕にただ立ち尽くした。


 ー


 朝風呂に入り、朝練の汗を流してスッキリとする。


 部屋に戻り、最近長くなってきた髪を適当に束ねて総髪にする。

 比較的おしゃれだと個人的に思っている暗めの赤服をびしっと決めて着る。


 外套は羽織らず代わりにレトレシア魔術大学の制服ローブを纏い、真っ白の人狼マークの刺繍がされた手袋を炭の左手だけに装着する。


「どうだ! アーカム!」

「″うーん、これはちょっと女の子にモテすぎるかも″」

「はは、それはよかった。エクセレント!」


 アーカムから服装チェック合格をもらえた。

 これで俺も立派なレトレシア学生に見えるってもんだ。


 最後は袖に「蒼骨剣タングポルタ」を仕込み、機械式魔導時計「トール・デ・ビョーン」のゼンマイを巻き、ラビッテの杖と「哀れなる呪恐猿ReBorN」を腰に差せば準備完了だ。


「さてと、いざ、参ろうか魔の牙城へと」

「″おぉー!″」


 今日は王都ローレシアがひときわ騒がしくなる日。

 王都の大人たちは我が子の晴れ舞台を一目見ようと朝から準備に追われる。


 貴族の母親は少しでも自分を美しく見せようと化粧に励み、庶民の母親は忘れ物がないかを口うるさく子供に確認し、

 貴族の父親は子供に堂々とするように言い聞かせ、庶民の父親は子供に堂々とするよう言い聞かされる。


「おまたせ! アーカム!」

「またせたねぇ」


 玄関先の花壇に座り込んでいるとマリとクレアさんがやってきた。


「いえいえ、僕も今来たところですとも」

「ふふ、どうせ15分前からいたんでしょ!」


 マリは愛らしい笑顔で肩を叩いてくる。

 なんだバレてたんだろう。


「それでは行きましょうか!」

「うん!」

「はっは、そうさね」


 レトレシア魔術大学、新学期開幕。

 さぁ、いざ行こう、レトレシア魔術大学へ!

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