平和的故に
「へいラッシャイ!今日はビックバードの卵が安いよー!」
「冒険前にポーションは要るかい?
今ならまとめ買いがお得だよ。」 「武器は如何かね?武器ー武器ーぶきー。
ドラゴンの鱗を使ったドラゴンソードがお得だよ!」
「指輪、イヤリング、ネックレス、アクセサリーだよー。
女の子へのプレゼントにも、冒険者にもオススメだよー。」
石造りの建物に挟まれた大通り。両端に露店や屋台が並んで凄い賑やか。しかも、そこを歩く人が一杯居るから混んでる。
これだけの人が居るなら私達を見つける事は先ず出来ない。
え?異世界のJKスタイルは目立つ?
残念ながら今の私はセーラー服ではない!
この世界の村娘スタイルに限りなく近い洋服を見に纏っている。擬態は完璧。さっきから2人くらいにナンパされたけど、『この街の娘?』って訊かれたし、怪しまれなかった。
服の代金?日本円しか持ってないよ?
略奪!?ふざけないで!!そんな事する訳無いじゃない!
この村娘スタイルはセーラー服。
正確にはセーラー服の機能で偽装した村娘スタイル。
大概ウチの人間は変装出来る変幻自在の服を持っているし、別人にしか見えないレベルの変装技術を持ってる。
え?何故か?
うっかりマフィアやテロ組織を
しかも、その回避の目的が、『ソイツが面倒になってキレた挙句、警察もアングラもまとめて殺っちまう事態を避ける為。』だって。
そんな事する奴なんて…………ウチに30人くらいしか居ないのに………。
まぁ、そう言う訳で今は安心して街歩きをしている。
テミスちゃんと話せる場所は………あそこかな?
「あそこに入って話そ?」「ウン……。」
私とテミスちゃんは何かのシンボルが描かれた建物に入っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます