雲の飛行船で太陽へ



そよ風に揺れる花のようになれたら

もっと優しくなれるかな?




涼しげに咲く紫陽花

見つめる横顔

流れるように降り注ぐ雨

優しく包まれていく




君の言う退屈な日常

それは僕のあこがれ




何気ない瞳のその先に広がる世界

そっと覗いてみた




いつもの見慣れた景色

不思議なくらい鮮やかに流れていく




「ただ空を眺めていただけ」




笑ってごまかす声は

嫌な事を吹き飛ばしてくれる

透き通り響く旋律のように




真っ白に伸びた飛行機雲

まるで夕焼けへのプロローグ

未来へつながる螺旋は果てなく続く




無邪気な笑顔

世界も表情を崩す




何気ない仕草

その1つ1つに救われている




君のことばかり考えている

何をするにも




君の視線が気になる

今日この頃




その瞳に映るもの

すべて掻き集めて少しずつ近づいていく




君が「きれい」と思うものを

「きれい」と思える心を持つために



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【 初出 】


詩のブログ

『 橙に包まれた浅い青 』


2006/3/28(火)

「 雲の飛行船で太陽へ 」

http://komasen333.blog.jp/archives/2723820.html

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