はじめまして。
「互いの文章を校正・校閲し合いましょう。」の企画から来ました、茉莉花と申します。
通りすがりの校正者です。
（プロではありませんが、書籍化された作品の校正・校閲・編集の経験はあります）

１話からここまで校正を行ったので、結果を伝えさせてくださいね。
（それぞれの回にコメントをつければよかったのですが、続けて読んだので個別に残さずまとめています。見にくかったらごめんなさい）


１話
＞いつも機械をいじるように私はデニスの要望に答えるため、直していく

限定的に「応える」も使えるかなと思いましたが、どうでしょうか？


２話
＞シエンナは上に仰ぎ、思い通りにいかないことを嘆く

「上『を』仰ぎ」ではないかなと思っています。
ただ「仰ぐ」という言葉自体に「上を向く」という意味が含まれているので、若干二重表現気味になってしまうのではないかなと思っています。

・シエンナは上を向き（上を見て）、思い通りに～
・シエンナは空中を仰ぎ思い通りに～

みたいな感じなのかなと考えています。


＞そんな奴があなたの体をいじれば、
＞あなたが死ぬきっかけになるかもしれない。

ここは「いじれば」で改行してＯＫですね？


３話
＞デニスは初めてヘルメットを見たため、渡された時は『一体、何に使うんだ』とでも言いたげな顔をしてたが、

「言いたげな顔をしてたが」……地の文で「い抜き」がありますが、ＯＫですか？


＞最初は確かに憧れの『バルス』しようとしてた。

「しようとしてた」……地の文で「い抜き」がありますが、ＯＫですか？


・全体を通して
全体的に誤字も少なく読みやすかったのですが、「！」や「？」の後は全角で一文字あける。（ただし「！」「？」で会話文が終わる場合や、「！」「？」の後に文章が続かず改行になる場合は一文字あけない）というのが、たぶん作者の意図で行っていないのだろうなと思いました。
間違いではないのですが、公募を狙っているのであれば文章の項目で少しマイナスが付く要因になるかもしれないので、一度再確認したほうがいいかもしれないです。
（もちろん趣味で書くものであれば何も気にしないです）


感想

今まで何作か悪役令嬢ものを読んできましたが、その中でもこの作品は高いオリジナリティがあって楽しめました。
アニメネタを使ったやりとりも公募だと少し不安要素となるのですが、この作品の場合はそこまで気になりませんでした。憧れの『バルス』で、ＰＣ前でカフェオレ噴きかけました。危ないｗ
校正上もそこまで大きな指摘はありませんでした。若干「い抜き」が気になったくらいかな……。
悪役令嬢としての型を守りつつも、個性があり楽しく読めた作品でした。
続きも楽しみにしています。ありがとうございました。