「裸の野良犬」
1.
裸の野良犬
お前が怖い
何にも着てないのに
自信満々なお前を
認めたくはないのだ
お前を認めてしまうと
オレらの心が壊れてしまう
裸の野良犬
お前なんて冬の雨に打たれて
死んでしまえ
2.
裸の野良犬
不敵な笑みを浮かべて
延々と自分を誇る
お前が揺るがないから
オレらは不安になるのだ
お前を認めてしまうと
オレらの存在意義が崩れてしまう
裸の野良犬
お前なんて夏の日差しを浴びて
干からびてしまえ
裸の野良犬
なんとなくオレらも分かってるんだ
でもお前を認めてしまうと
オレらが否定される気がするんだ
裸の野良犬が自分のことを誇り、語り終えた時に一つの拍手が起こった。
拍手は一つ、また一つと増えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます