詩集 心模様の書架

もざどみれーる

生きていた

夜に溶ける音たちに

乾いた伴奏ちょいとつけて

生きるためのワルツでも

踊りましょうと誘うのは

風邪をひいてる星屑くらい


螺旋状の死の陰に

貼り付いたのは月の鎌

いつか嗤うのでしょうねと

とぼける僕は吹き鳴らす

調子っぱずれのハーモニカ


嗚呼 竪琴のグリッサンド

オーロラ色の優しさに

息をぐいっと吸い込めば

僕はやっぱり 生きていた


貴女のもとに 生きていた


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