第166話🎀『短編小説・小説探掘家アリスの冒険』

『チェシャー猫、この辺りはもう何ヵ月もの更新がないね……』


「もう書くの辞めた作家さんかなアリス?」


 アリスはチェシャー猫を肩に乗せザイルで体を支えつつ[マイページ]にある[ユーザー]欄を深く深く潜っていた。


『わからない……別のサイトで書いてるのかも知れないし……』


「そうだね、そうだといいね」


『あっ、この作家さんかも?』


 アリスが見覚えのある作家さんの名前と通知に表示された作品名から見つからなくなった小説を探そうとしていた。


「見つかったアリス?」


『ううん、違った』


「アリス、やっぱ最初から作品フォローしとけばよかったね」


『今さら言っても仕方ないよチェシャー猫』


 アリスは最初ユーザーフォローだけしていて作品フォローをしていなかった、実際最初の頃は作品フォローしてなくてもはアリスの記憶力でちゃんと見つかってたのだが作家さんのフォローが100を超えた辺りから困難になり今では作品をフォローして本棚(作品フォロー)に並べているのだ。


『なんかこの作家さんかも?』


「それっぽい名前なの?」


 アリスは作家さんのページに跳ぶ


「どう? アリス?」


『たぶんこの作家さん』


 アリスは作品リストにある小説の毛色が探している作品の方向性と一致していると思った。


『たしか長い小説だったんだよ……』


「これじゃない? アリス」


『でもタイトルに見覚えが……あっ! 有った、有ったよチェシャー猫♪♪』


「良かったね、アリス♪」



 この物語はフィクションです。がアリスは時間がある時に過去読んだ作品を探す探掘家として活動中です。

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