第50話 クズ

世の中ってクズだらけだな。

まぁお前らのご主人もそのクズのうちのひとり。


どんなに頑張っても無意味だった。

どんなに頑張っても依存しかできなかった。

どんなに頑張っても誰も本当に信用できなかった。


誰も助けになんて本当の意味ではこないんだよ。


家族も平気で裏切る。

そんな世の中。


弱肉強食なんだよ。


不公平だよな。

どんなに立ち上がっても立ち上がっても

無意味なんて不公平だよね。


夢だとか愛だとかなんもいらねぇよ。


世の中金だ。

世の中権力だ。


ご主人は小さな幸せさえも

見失いかけてる。


息子さえいればいい。


いうことは聞かないけど

大変なことも多いけど

息子だけはいつでもご主人を必要とする。


別にご主人に危害を加えない奴に

何かするつもりはないし

今まで通り笑って演技できる。


仕事と同じだ。

世の中ゲームだ。


ご主人が悪に全部支配されるのを

食い止められるのは息子だけ。


息子さえいたらそれでいい。


男なんて誰でもいい。


息子さえ息子さえ、、、

元気で笑ってくれればそれでいい。

その為なら鬼にでもなれる。

悪にもなる。

息子だけ。息子だけ。

他はどうでもいい。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る