第32話 どうせわからん

もうええねん。

どんなにむしられてもかりんちっさく挨拶しとけゃええねん。


愛さんのいう通りや。


いちいち無理して笑うの疲れた。


みんな色々事情あんねん。

わかっとるし。

友達やないし。


ほっとけばええねん。

ご主人もそしたらええねん。


みんな自分のこ守ろうするん普通や。


ほっときゃええねん。


大好きやったママさんにもついに無視られてしもたし。


別にかりんなんもしとらんけど。


ほっときゃええねん。


誰とも無理して関わらなくてええねん。


なんやかりん子供も可愛いとあんまり

おもえんくなってきた。


好きやけど子供は。

かりんやて子供やねん。

頭がいいだけや。


息子くんさえ愛したったらええねん。


他の子なんか興味あらへん。


どうでもええ。


無理に関わらんくてええねん。


好きな人とわかってくれる人だけでええねん。


ご主人もそう思っとるよ。

もう疲れたって。


やっぱり人なんて信じん方がええ。


愛さんやご主人の言った通りや。


いつか人はこの病気やわかったら

さりげなく消えんねん。


マダムと魔法使いがおればええ。

あと英会話教師がおればええ。


今日マダムは休みや。

かりんの魔法使いやまだきてない。


はよ自由になりたい。


疲れた。


ご主人そろそろやけど女子の日がこうへん。


不安。体大丈夫かな。

体調悪い。

眠い。


誰とももう関わらんくてええ。


傷つくのはこりごりや。


ご主人朝、いったった。

明日会える明日会える。

それだけの為に生きてんねん。


必死で保つんのも疲れた。


買い物ももうしたくない。

息子くんの足臭買うのも待ってられへんくて

帰ってきた。


疲れた。もうええ。

なにもかもええ。


もう役所の人もほっといて。

こないで。ご主人疲れ果ててんねん。

一気にきて。


もう10月は嫌や。

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