第6話 宗くん
地球は丸いらしい。
小さい頃はそれが信じられなかった。
自分の目に映る景色が自分が知る世界だった。
どんなに目を凝らしても丸く見えない地球を
丸いという先生を変わった人だと
そう思ってた。
でもいつだったか
自分が見たもの以外にも真実があって
その真実を知ることはできても
見ることはできないんだって気づいて、
その事が無性に悔しくて、
でもどうしようもなくて
ただただ遠い地平線を眺めてた。
何となくだけど地球って丸いんだなって
その時ほんの少しだけ見えた気がした。
眠たい目を擦りながら
窓の外を見てふとそんな少し昔の事を
思い出した昼下がり。
ほんとに地球って丸いのかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます