お試し

やまいも

お試し

 お試しと聞いて最初に浮かぶもの、それはあなたを試すもの。

 私が最初に浮かんだのは試食だった。つまり私は食いしん坊ということだ。


 この文章に意味はない。なぜならお試しで書いているだけだからだ。

 しかし、意味のない文章にも意味を見出そうとするのが人間である。

「これは実な何かの実験を兼ねた文章なのではないか」

「縦書きでしょ?」

「いやいや、ホントにお試しで文章を書いてるだけなのかもしれない」


 試しているのは私なのだ。

 何を試しているのかは、私も知らない。


 試しているものなんてない。

 そう言われてあなたはそれを疑わずにいられるのか。

 あなたはそれを試されている……のかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る