2019年11月8日 23:15
第21話 旅の前への応援コメント
はじめまして、姫乃只紫と申します。 リュカの見る夢、不吉の象徴であるかのように知れ渡る「ヨル」という名前、リアムの鉤爪と翼──序盤から畳みかけるように物語の謎が提供されますが、自然と混乱することなく読み進めることができました。 思うに、情報提供の配分が巧いのだろうなぁと。 異世界ファンタジーに限らず、どんなジャンルの小説でも、読者を置いてけぼりにしない、それでいて飽きさせない頻度で"謎"を提供してゆくことは、重要なポイントなので。 そういった点で、本作は謎を提供するバランスが優れていたのだのだろうなぁと思います。 事実、私は「コレどう締め括るつもりなんだろう──」と文字を追っている内に、一気読みしてしまいました。 リュカの旅の目的が明確であった以上、ヨルを倒した果てにはどこかもの悲しさのようなものもあり、旅を終えたリュカとリアムは何処へゆくのか、「永遠に自分を大事にできない」と自称したリュカの"大事な行為"は、もう必要のない行為になったのか。 後日談があってほしいような、あえて語ってほしくはないような──そんな幕引きでした。 もっと多くの人に読んでほしい、巡ってほしい世界観の作品です。
第21話 旅の前への応援コメント
はじめまして、姫乃只紫と申します。
リュカの見る夢、不吉の象徴であるかのように知れ渡る「ヨル」という名前、リアムの鉤爪と翼──序盤から畳みかけるように物語の謎が提供されますが、自然と混乱することなく読み進めることができました。
思うに、情報提供の配分が巧いのだろうなぁと。
異世界ファンタジーに限らず、どんなジャンルの小説でも、読者を置いてけぼりにしない、それでいて飽きさせない頻度で"謎"を提供してゆくことは、重要なポイントなので。
そういった点で、本作は謎を提供するバランスが優れていたのだのだろうなぁと思います。
事実、私は「コレどう締め括るつもりなんだろう──」と文字を追っている内に、一気読みしてしまいました。
リュカの旅の目的が明確であった以上、ヨルを倒した果てにはどこかもの悲しさのようなものもあり、旅を終えたリュカとリアムは何処へゆくのか、「永遠に自分を大事にできない」と自称したリュカの"大事な行為"は、もう必要のない行為になったのか。
後日談があってほしいような、あえて語ってほしくはないような──そんな幕引きでした。
もっと多くの人に読んでほしい、巡ってほしい世界観の作品です。