第2話 まだできない、まだしない

何かを書こうとして

鉛筆を握り

白い紙を見つめて

時間だけが過ぎていく


何かをしようとして

立ち上がり

何もできないままに

何時間もそこに

立ち尽くす


今日もまた

ただ時間だけが過ぎていく


僕の毎日は虚無きょむ

僕の毎日は無意味だ


なぜ僕はここにいる?

なぜ僕は何もできない?

これにも意味はあるの?


『諸行無常』


僕の安らぎの呪文


いつか

なにか

変わるかもしれない


きっと僕は

まだ卵の殻の中

これから生まれていくんだよ


だから今は

何もできない

何もしない


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る