気付いた時には手遅れだ

久しぶりに声を上げて泣いた

悲しいわけではない

苦しいわけではない

なのにどうしようもなく嗚咽が漏れた

貴方が

貴方が私にとって

初めての大人だったから

初めて目を合わせてくれたひとだったから

知られたくなかった

知らないふりをしてくれていた優しさが

どうしようもなく痛くて苦い

伝えたかった言葉が今になって溢れる

何もかもが遅すぎるのだと

今になって知る

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