ミュージカル

瞳を閉じれば演じられる

錆色さびいろめいたミュージカル

星屑のサイダー飲みながら

絶え絶えのブレスでアリアを歌う


そこにだって 人はいる

どこにだって 夢はある


袖に控える踊り子たちの

しなびた衣装を嗤いながら

鉛に繋がれたあの日の記憶が

炊き込まれた檸檬レモンのようにもどかしい


幕を落とされた劇ならば

時が満ちていくだろう

あししげりを許す舞台に

絶えず今日も 人がいる

絶えず今日も 夢がある

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