一人百首

ゆずりは

1

はなさかえ

もとめつづけし

ついぞはて

うつろなるてに

のこるものなし


花栄え

求め続けし

終ぞ果て

虚ろなる手に

残るものなし


2020.02.09

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秋の田の

かりほの庵の

苫をあらみ

わが衣手は

露にぬれつつ

（百人一首・天智天皇）

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