第6話「石化」

届かぬと思えた

だから目を瞑り、耳を塞いだ

何も見えぬ、聞こえぬ状態で走る

何処まで進んでいるのか

ここは何処なのか全く分からない

でもそれでいいのだ

だって届かないのだから

ふと、立ち止まる

何故、僕は走っているのだろう?

そうして走るのを止めた瞬間に

僕は石化した

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