第26話 防衛?

 王国からの刺客達、彼らから見れば討伐部隊だろうか?の攻勢は情報を得た数日後から散発的に増えた、大抵は目的地であるここ、荒野のオアシスに来る為の情報が足りず迷走し、食事や水の準備が足りず荒野で散々迷い渇水及び飢餓状態で行動不能になりせっかくの部隊も瓦解し運良くたどり着いてもこんこんと水を湛える湖に突入して水苔に足を取られ溺死する事が多く、そこで何とか溺れず生きていても湖のほとりに有る果樹園に擬態したトレントの群れの中に突貫し生き絶えていた。

 つまり、着々と進めていた防衛機構も警備態勢も機能せずその前段階で彼らは殲滅されていたのである。

 果樹園に擬態したトレントの群れは許可証さえ有れば襲われない普通?の果樹園でしかない、追肥を請求して来る事や熟れた果実を提供して来る事は普通とは言えないが、トレントの実は林檎や蜜柑、梨等の果実でそのそれぞれが極上の品質だ、村の名産でもある。

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