第10話 開拓事業に超便利な【領域改革】の欠点

 未開拓地である広大な荒野を開拓するのにあたり【領域改革ダンジョン化】の使用は必要不可欠であった、何より荒野は基本的に水源の乏しい環境と昼夜の激しい気温差で生活適性が低く、更に荒野に適合した魔獣の襲撃が激しいので防衛にも常に気を付けてなければ直ぐに壊滅する、水源が近い場所の危険度はかなり高く隣接する三大国の各精鋭部隊が武力掃討しても翌日には元の危険度に戻るほどである。

 その為に使用した【領域改革ダンジョン化】だが、致命的な欠点デメリットが存在する、それは【領域改革ダンジョン化】の使用者は【領域管理者ダンジョンマスター】と成り、【管理領域ダンジョン】から出られなくなるのである。

 又、【領域核ダンジョンコア】と生命の紐付けがなされる為に【領域核ダンジョンコア】の破損=死が確定する、但しデメリットに対するメリットは破格で領域内部であれば土壌の改良、植生の高速度品種改良、防衛機構の設営等多岐に渡って行う事が出来るのである、但し毎日得られる微々たるDP(ダンジョンポイント)をチマチマ運用しながらではあるが・・・

 改めて設定された領域は領域核ダンジョンコアの設定した基点を中心とした半径50mの円柱で高さも深さも50m以内は拓出来るようでDPにおける改良化は、変化にしたがって増えていくシステムらしく仮に1ヘクタール(1DP)の岩棚を土壌に変化するならば岩→石→砂→土と3回変化させるので変化一回に付き5DP×3で15DP必要となる。

 DPは現在150DP有りコアがレベルアップすれば収得するDPも増える仕様である、コアがレベルアップすれば領域の拡大も出来る為に進んでレベルアップをしたいところなのだがレベルアップ方法は、ダンジョン防衛機構での討伐、討伐物の贄化、でのみ経験値を得てレベルアップする。

 

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