奇跡の類い
うまくいっていたのは
遠い昔の話し
一体、何処で歯車が狂ったのか?
今となってはよくわからないし
興味も無いが
今はっきりしていることは
わたしは今うまくいっていないということだけだった
そしてどうやらそれは長続きするようだ
もう二度とあのような季節は訪れない
同じ行為を真似してみても虚しいだけだ
為す術無く
手首がだらりと垂れ下がっている
どうして空っぽのまま
何もかもがうまくいくなどといったことが起こり得たのか?
過ぎ去ってみて初めてわかった
あれは奇跡の類いだったのだと
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