永遠


永遠に

永遠にな

わたしたちは

ピアノをさ

うまく弾けっこないのさ

永遠にな

それはもうわかった?

それなら質問をするぞ?

わたしたちは一体いつまでピアノをうまく弾けないのさ?

答えは永遠だ

夕焼けがさ

夕焼けがさあ

のそのそとやって来たからさ

わたしたちは

自分たちの太ももが泣いているのを不思議そうに眺めていたんだ

(太ももが泣いているな………)

そう思った

多分もう終わっているんだろうな

処置無し

だから入院もせずにヨーカドーをうろついている

せんせーはさ

せんせーはさあ

窓にへばりついていた

もちろんせんせーは先生ではない

先生の劣化版みたいな奴だ

だからろくでもない

よく盗撮で捕まったりしている

せんせーはいつまでもわたしたちの質問には答えてはくれない

永遠にな

永遠にな

せんせーが答えてくれるのはいつもどうでもいいことばかりさ

だからわたしたちいつだって無軌道さ

外れて

外れて

寿司が靴底で踏み潰されている


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る