砂嵐

雨矢健太郎

運命の友


ある晴れた日に

わたしは散歩へ出掛けた

小さな傘だけを持って

………犬はいたかな?

覚えていないや

わたしが森へ足を踏み入れると

その入口で知らない人に声を掛けられた

わたしは軽く会釈した

表情はなるべくにこやかに

知らない人と話しをしてはいけません

けれどわたしはわたしの感覚を信じるのだ

名も無き深い森

その入口で出逢ったのなら

きっと仲良くなれるそう感じたのだ


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